レトロなビルの6階にあるヨーロッパ系の古道具店「boil」

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新宿の古びた雑居ビルを上がると、こぢんまりとした古道具店「boil」が静かにたたずんでいます。ヨーロッパなどから買い集めた、とっておきのアンティーク雑貨を探しに行きましょう。 JR新宿駅の南口から徒歩7分。甲州街道が地下へ潜り、新宿御苑の緑が見えてくる新宿二丁目の交差点付近に、古道具店の「boil」があります。レトロなビルの扉のところに置いてある、小さな立て看板が目印です。 「エレベーターのないビルの6階なので、息をきらしてくるお客さまも多いです」と話すのは、オーナーの岩本さん。少し怪しいビルの雰囲気と、新宿御苑を見下ろす風景が気に入って、この場所にお店を構えたそうです。 店内には主にヨーロッパなどで買い集めた、他ではなかなか手に入らないようなかわいくてユニークなものを中心に、国内外の雑貨が揃います。 お店のマークにもなっているのは、開店以前にドイツの蚤の市めぐりで見つけた小さな手鍋。昔から海外のアンティークに、興味を持っていたことがうかがえます。 もともと関西で雑貨販売のメーカーに勤めていた岩本さんが、お店を始めたのは2006年。きっかけは、オーストラリアに移住した友人のところへ遊びにいったことでした。骨董品ほど古くて高価なものでなくても、素敵なものがたくさんあることに気づき、アンティークな雑貨を集めたお店を開きたいと思ったそうです。 商品の買い付けは年に2・3回。半月ほどかけてまとめて購入してくるそうですが、はじめの頃は失敗も多かったのだとか。買い付けと梱包を繰り返すハードなスケジュールに、体調を崩して現地の病院にお世話になったことも。 デンマーク、ドイツ、チェコ、ハンガリー、オランダ、イギリス、ベルギー、フランスなど、ヨーロッパ各地に直接出向き、いまもご自身で買い付けを行っています。 商品はなるべく日本の生活になじむものを選んでいるそうで、生活のなかで「使えるもの」であることが、最大のポイントとのこと。 「たとえば古い工場用の糸巻きを、ペン立てにしてしまうのもおもしろいですよ」と岩本さん。ディスプレイを眺めながら、道具と生活の新しい融合をイメージして物色するのも楽しそうです。 遠いヨーロッパから、運命のように導かれてきたアンティークの数々。用途が限定された既製品とはまた違う逸品を探しに、出かけてみてはいかがでしょうか。

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