【東京郊外】名水百選にも選ばれた、国分寺の美しい湧水を求めて

記事画像

段丘の地形を生かした日本庭園 東京都の郊外にある国分寺市。 かつて武蔵野国の国分寺があったこの地には、「国分寺崖線(通称:ハケ)」と呼ばれる地形があります。これは多摩川が武蔵野台地を浸食することで誕生した斜面地で、この国分寺崖線沿いにはたくさんの湧水スポットが点在します。 JR国分寺駅のすぐ近くにある湧水スポットのひとつが、殿ヶ谷戸庭園。 満鉄副総裁として知られる江口定條の別荘として大正2~4年に整備された庭園で、昭和4年には三菱財閥岩崎家の別邸となりました。その後、昭和29年に都が買収し、有料庭園として開園。平成23年には国の名勝として指定されています。 この庭園は、国分寺崖線の地形を生かして作られています。崖の上は明るい芝生が、崖の下は湧水池があり、崖の上下で庭の表情ががらりと変わります。澄んだ池には大きな鯉が悠々と泳ぐ姿も。 駅前の喧騒が嘘のような、静謐な庭園です。 美しい湧水沿いを歩いて心洗われる気分に 殿ヶ谷戸庭園のすぐ近くには、お鷹の道と呼ばれる湧水沿いの遊歩道もあります。 名前の由来は、この付近が尾張徳川家の御鷹場に指定されていたから。 透き通った美しい水、そしてせせらぎの音。 歩くと心洗われるような気持ちになります。 道の途中にある「真姿の池」。目に染みるような赤い鳥居が目印です。 重い病に苦しんでいた絶世の美女・玉造小町が武蔵国分寺で願をかけたところ、「池で身を清めよ」というお告げを受けて快癒したという逸話があります。 この池は、環境庁の「全国名水百選」や東京都の「名湧水57選」にも選ばれています。 このほかにも、お鷹の道沿いには、「武蔵国分寺跡資料館」「武蔵国分寺跡」など、立ち寄りスポットが点在し、魅力的な散歩コースとなっています。 春~初夏には、遊歩道沿いに咲くカラーの花が見ごろを迎え、蛍も舞うお鷹の道。 残暑が厳しい今の季節も、涼が感じられるスポットです。 ■殿ヶ谷戸庭園 住所 東京都国分寺市南町2-16 TEL 042-324-7991 開園時間 9:00-17:00(入場は~16:30) 休園日 年末年始 入場料 一般150円、65歳以上70円 ※団体割引あり [All photo by Akiko Imai]

もっと続きを読む