鳥取・宝月堂の「MOCHI cube」はとろけるおいしさです

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包みを見ただけでは、大福だとは思えない“スクエア大福”。鳥取の老舗菓子店・宝月堂が手がけた、四角のクリーム大福のおいしさは、口の中でとろけるほどの究極の柔らかさにあります。 スクエア大福「MOCHI cube」を生み出したのは、五代目店主・佐々木稔郎さんです。宝月堂は、現在の地に店を構えて百十余年。長い歴史の中から生み出された名物はそのままに、佐々木さんは斬新なお菓子を次々と生み出しています。 四角い大福「MOCHI cube」はその代表作。冷やして食べるのですが、餅、中に入ったクリームと餡が口の中で同時にとろけます。これはクリーム大福が好物だった佐々木さんの理想。冷たいのに、餅が口の中に残らず、とろっととろけゆく食感と、大山の純生クリームの濃厚だけれどもさっぱりとしたあとくち。もうひとつ食べたくなる、新食感なんです。そして、なんといってもそのカタチ!佐々木さんいわく四角に仕上げるのに、数々のハードルがあったそうですが、大福のイメージをくつがえすモダンなパッケージも見る人を楽しませてくれますよね。 また宝月堂といえば、佐々木さんの祖父が手がけた生姜せんべい。生姜せんべいは、江戸時代から鳥取県東部の因幡地方に伝わるお菓子ですが、このように贈答用の形にしたのは、鳥取に民藝運動を広めた吉田璋也氏の発案でした。 薄く焼かれたせんべいを一枚一枚波型に手曲げし、気高町産瑞穂生姜を使用した蜜を塗ったもの。素朴だけれども一度食べたら記憶に残る、味わい深いお菓子です。白く塗られた生姜蜜を吉田璋也氏は「鳥取砂丘にうっすら雪が積もったようだ」と称したそうです。パッケージも美しく、鳥取の民藝の心を伝える手仕事が詰まったせんべいです。 鳥取といえば、鳥取砂丘。パウダー状の砂を思わせるお菓子が「砂の丘」です。味は和三盆としょうがの2種類。発酵バターが香る、風味のいいクッキーに、たっぷりのパウダーがかかり、まるで砂丘に埋もれているようなユニークなお菓子。 最近では鳥取の主要な土産物屋でも必ずといっていいほど見かける人気ものです。パッケージのイラストは佐々木さんが手がけたもの。鳥取を知る人なら、思わずにっこりしてしまうほど、細かく鳥取の街が描かれているんです。 手渡せば、おいしさとともに鳥取の良さまでがじんわりと伝わるような宝月堂のお菓子。鳥取に行かれた際には、ぜひ味わってみてください。

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