五色に変わる神秘の湖、オンネトーの湖畔をのんびり散策

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北海道三大秘湖のひとつであるオンネトーは、天候や時間、見る角度によって水の色が変化する不思議な湖。湖畔の散歩道を歩けば、さまざまな表情の景色に出会うことができます。 オンネトーは、阿寒湖から20㎞ほど南西に下ったところにある周囲2.5キロの湖。活火山である雌阿寒岳(標高1499m)の噴火によって生まれた火山堰止め湖です。「オンネトー」はアイヌ語で「年老いた沼」または「大きな沼」という意味だそうです。 湖面の色が時間によって変化するとはとても不思議ですよね。色が変わる具体的な理由は分かっていないようなのですが、湖底から湧き出ている温泉(火山性成分)が原因だと考えられているようです。湖水は酸性のため魚は生息していないとのこと。 駐車場が整備された道道沿いの展望台からは、オンネトーの背後にそびえる雌阿寒岳と、雌阿寒岳の噴火によって誕生した阿寒富士の勇士を眺めることができます。湖と2つ火山が作りだす絶景は息をのむ美しさ。秋は湖面に紅葉が反射してさらに美しいのだとか。 オンネトーの湖畔には、木道が設けられた周囲約1.5㎞の散歩道があり、コバルトブルーに輝く湖水を間近で見ることができます。 周囲は、道東の厳しい自然を生き抜いてきたアカエゾマツやシナノキの巨木が立ち並ぶ天然林が広がり、足元には、いつ朽ちたのか苔むした倒木が点在。ヨーロッパの童話の世界に迷い込んだような神秘的な雰囲気と美しいブルーの湖水に、散策中は心が惹きつけられっぱなしです。 散策の途中に珍しい植物を発見しました。枯葉の下にひっそりと生えていた「ギンリョウソウ」です。漢字では「銀竜草」。緑葉素を持っていないため白い色をしており、光合成で栄養分を取り入れられないため菌類と共生しているそうです。ムーミンに出てくるニョロニョロみたいな形ですよね。小さくてとてもかわいらしい植物でした。 また初夏には北海道特有の植物である「エゾオオサクラソウ」のかわいいピンクの花が咲き、訪れる人の目を楽しませてくれます。花を楽しみにオンネトーを訪れる方は、6月に行くことをおすすめします。 数百メートル歩いたところにある視界の開けた場所でちょっと休憩。 風に揺れる木々の音しか聞こえない静かな湖畔。何もしない、何も語らない贅沢な時間に、心の垢がボロボロと落ちていき、心身ともにスッキリ。 散策時間はのんびり歩いて1時間ほど。高低差はほとんどないので、初心者の方でも安心して歩くことができます。散策にはトレッキングシューズ、長袖、長ズボン、帽子着用のスタイルで行くことをオススメします。 さらに奥に進むと天然記念物に指定されている「湯の滝マンガン酸化物生成地」に行くこともできますよ。その際は、念のためにクマ鈴を持って行きましょう。 散策しやすく、湖畔の近くまで行くことができるオンネトーは、何度でも訪れたくなる“秘湖”。一度訪れて、その魅力を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

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