はじめてなのにどこか懐かしい『遠野物語』の里へ

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昔懐かしい日本の原風景が残る遠野市。水車小屋や田園など、何気ない風景のなかにも、カッパや座敷わらしが現れそうな異世界の息づかいを感じさせてくれます。民話の世界を彷彿とさせるのどかな風景を眺めながら『遠野物語』にまつわるスポットや縁結びの祠を訪ねてみました。 民話の里・遠野へ行くには、JR盛岡駅から新幹線と在来線を乗り継ぐか、または路線バスを利用しておよそ1時間。駅を降りると、池の周りのカッパの銅像に、カッパの姿をかたどった建物の交番など、すでにあちこちにカッパの姿が。遠野ならではのユニークなお出迎えに、思わず笑みがこぼれます。 遠野には、語り継がれてきたさまざまな民話や伝説があります。いたずら好きのカッパに、見た者に幸運をもたらす座敷わらし、馬と娘の悲恋…。そのゆかりのスポットが実在するのも、遠野の魅力です。 なかでもはずせないのは、カッパが現れたと言い伝えが残る「カッパ淵」。歴史あるお寺の裏手を流れる小川にあり、ほの暗い茂みに覆われ、聞こえるのは木々がざわつく音と、川の静かな瀬音だけ。カッパが現れても不思議ではない空気に包まれ、幼い頃に感じたドキドキが胸によみがえってきそう。 ○カッパ淵(かっぱぶち) [所]岩手県遠野市土淵町土淵 [TEL]0198-62-1333(遠野市観光協会) [時間]見学自由 ひそかに人気を集める縁結びスポットもあります。恋愛成就にご利益があるといわれる「卯子酉様」は、赤い布に囲まれた光景が神秘的な、こぢんまりと建つ小さな祠。かつてここには大きな淵があり、淵の主に願をかけると、不思議と男女の縁が結ばれたのだそう。願いを記した赤い布を左手だけで結ぶことができれば、願いが叶うと言われています。 これらの「遠野物語」スポットを巡るなら、遠野駅前の観光案内所「旅の蔵遠野」で借りられるレンタサイクル(4~11月貸し出し、3時間620円~)がおすすめですよ。 ○卯子酉様(うねどりさま) [所]岩手県遠野市下組町 [TEL]0198-62-1333(遠野市観光協会) [時間]見学自由 ノスタルジックな気分に浸れる遠野の旅にぴったりなグルメをご紹介。約60年もの歴史を持つお豆腐やさん「新里豆腐店」です。国産大豆100%と天然にがりで作り豆腐は、とろりとなめらかな食感としっかりした豆の風味が感じられる、遠野人の食卓ではおなじみの味。「立ち食い寄せ豆腐」(150円)や「搾りたて豆乳」(100円)は店先で食べることができて、お持ち帰りもOK。できたてだからこそ楽しめる自然の甘さと旨みを、ぜひとも味わってみてください。 ○新里豆腐店(にいさととうふてん) [所]岩手県遠野市東館町1-2 [TEL]0198-62-3332 [時間]6:00~18:00 [休]不定休

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