京都屈指の花の寺「三室戸寺」で極楽浄土の花「蓮」に出会う

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京都府宇治市にある「三室戸寺」は「蓮の寺」と称され、毎年7月になると清々しい大輪の花が咲き誇ります。崇高な花々が一面に広がる光景は極楽浄土を見るかのようです。 京阪電車・三室戸駅から東へ徒歩約15分の場所にある「三室戸寺(みむろとじ)」は、本山修験宗の別格本山で、奈良時代に光仁天皇が付近の渓流から現れたという観音像を祀ったことに始まります。天皇ゆかりの寺は「御室戸寺(みむろとじ)」と称され、その後、光仁・花山・白河と三天皇の離宮になったことから、「御」の字を「三」に変え「三室戸寺」となりました。 現在は、西国三十三所観音霊場の第十番札所として信仰を集め、ツツジ、紫陽花、蓮など、特に春から夏にかけての花が美しい寺院として、観光客の人気を集めています。 三室戸寺では6月下旬から8月上旬にかけて蓮の花が見ごろを迎え、珍種の蓮から有名な大賀蓮まで、約250鉢の蓮が本堂前を彩ります。蓮は極楽に咲く花といわれ、泥の中から清らかな花を咲かせる姿は、仏教では迷いや煩悩に染まらず悟りを得る象徴として大切にされています。 7月11日(金)の午前中には「ハス酒を楽しむ会」が催されます。蓮の葉に酒を注ぎ、空洞になっている茎を通して酒を口にすると、茎を通りぬけることで独特の苦みが加わり、健康・長寿にご利益があるといわれています。 ◆ハス酒を楽しむ会  2014年7月11日(金)9:00~12:00   先着300名様、500円(拝観料500円が別途必要) 三室戸寺がある宇治は、古くから交通の要衝として栄えた場所でした。応神天皇の皇子であった菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)は、宇治に本拠地を構えようと河内の国(大阪)から宇治へと向かいましたが、途中で道に迷ってしまいます。すると、一匹のウサギが現れて、振り返りながら菟道稚郎子を正しい道へと案内し、無事に宇治に入ることができたと伝わります。 本堂の前にはこの故事にちなんで狛犬ならぬ「狛兎(こまうさぎ)」の像が置かれ、狛兎が抱いた大きな玉の中にある卵型の石をうまく立てることができれば、運気が上がって願いが通じ、足腰が健康になるとされています。 境内には他にも、勝ち運が付くという牛の像や、財運が上がるという蛇の像もあります。蓮の花とともにご利益を授かりに、三室戸寺へと足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

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