鬼子母神堂の参道にたたずむレトロモダン喫茶「キアズマ珈琲」

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和モダンの落ちついた喫茶店「キアズマ珈琲」は、鬼子母神堂へ向かう参道にあります。自家焙煎した香ばしい豆をハンドドリップでいただく、昔ながらの純喫茶の魅力がいっぱいです。 のんびりとした雰囲気のただよう、1両編成の都電荒川線。「鬼子母神前」停留所から雑司ヶ谷の鬼子母神堂へと向かう、ケヤキ並木の緑が美しい石畳の参道にあるのが「キアズマ珈琲」です。 昭和初期に建てられた並木ハウス別館に居を構える、自家焙煎の薫りが香ばしい喫茶店。裏手には漫画家・手塚治虫先生の住んでいた並木ハウスがあり、この建物はその別館にあたるそうです。 木枠のガラス扉を開けると、1階には教会で使われていたチャーチチェアを置いたカウンターと小さな席。昔ながらの少し急な階段を登ると、2階は構造材の梁をいかした天井の高いゆったりしたスペースで、奥に赤い壁が印象的な半個室があります。 店主の高安さんは設計士の方と一緒に3年ほど建物を見てまわり、ここにお店をひらくことを決めたそうです。素敵な空間にしあがっている吹き抜けや内装は、すべてお2人のアイデアです。 高安さんのご出身は東京・高円寺。喫茶店を営んでいたおじい様をとても慕っていたそうで、まわり道をしながらもご自身もカフェの道へと足を踏み入れたそうです。どこか懐かしい店内の雰囲気は、そこからきているのかもしれません。 ドリンクはオリジナルブレンドを中心に、中南米・アジア・アフリカから仕入れた豆を使ったストレートコーヒーなどがあります。ネルドリップで薫りのよい繊細な味に仕上がっています。 豆の焙煎やドリップは、「浅煎りから深煎りまで、豆の特徴に合わせて丹念に行っています」と高安さん。修業時代から何年もかけて身につけた熟練の技が光ります。 お邪魔した開店前の時間には、ローストした豆の選別作業を丁寧にされていました。細やかな仕込みの積み重ねが、珠玉の一杯を生み出す秘訣のようです。 ケーキやコーヒーゼリーもすべて高安さんの手作り。なるべくすべてを1人で行える、こぢんまりとした環境を選んだからこそのおもてなしが、なんだかうれしくなります。 昭和を感じさせる古き良きロケーションと、お店のたたずまいがぴったりマッチした魅力的なお店でした。 鬼子母神参りの休憩に、ぜひ立ち寄ってみましょう。

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