旅するお手紙~365日世界一周~ vol.15|from ミャンマー

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ミンガラバー、箱庭キュレーターの小夏です。ミャンマーのシャン州にあるインレー湖にやって来ています。今回はインレー湖の上で暮らす人々が生みだす手しごとについてお届けします!湖の上に家を建て、水草の上で畑を耕し、ボートで移動するインダー族の人々。湖で採れる魚や野菜、そして布製品を始めとした民芸品で生計を立てています。そんな中、集落の織物センターを尋ねてみると、とても意外なものからできた糸で布を織っていたんです!これ、何からできていると思いますか?!インレー湖産の蚕が作った糸かな?動物の毛かな...?!実はこれ、蓮の繊維から出来ているんです!蓮の茎を折って、伸ばしてみると細ーい繊維が出てきます。それをよじっていくと、一本の糸ができるんだそう。植物から糸ができてしまうなんて、なんとも意外...!この蓮もインレー湖で採れるもので、繊維を使った糸からストールなどの布製品が作られています。全て手作業で、糸は1日でだいたい15~20mできるのだそう。とはいえ、植物の繊維を一本にした糸はとても繊細そう...!さっそく織っているところをみせてもらいました。大きな織り機で、ベースとなる縦の糸は2m以上伸びています。横糸で柄を作っていくのですが、蓮の糸で作る布はシンプルな織り目。やっぱり繊細だからでしょうか?こちらは綿で織っているところ。手で左右上下に糸を動かしていくのと同時に、足も動かしています。足元に竹で作られたピアノの鍵盤のようなものが4本並んでいて、織るデザインに合わせて、この竹を踏む足のリズムを変えていくのだそう。左から1144  ♪ 2324  ♪  1144  ♪っと、なんともリズミカル。フロア内ではみんな忙しそうに手や足を動かしていますが、響き渡る音はどこか楽しげです ♪こちらのお父さんは、男性もののミャンマーの巻きスカート ロンジーを織っています。同じロンジーでも男女が履くもので素材に違いがあり、男性はシルク20%・綿80%、女性はほぼ綿なのだそう。男性の方は少しパリッと、女性の方は柔らかくしなやかでしたよ~それにしても、長年、機織りで鍛えられたお父さんの力こぶがすごい!こうしてインダー族の女性たちの手によって、蓮の糸は3日ほどでストールになります。とても軽く、素朴な色合いがステキ! インレー湖で出会った手しごとは、湖で暮らす人々ならではの素材から生まれる貴重な布製品でした。暮らしと手しごとは、特色ある環境やシンプルすぎるくらいの暮らしの地域ほど、結びつきが深いのかもしれません。さあ、まだまだ手しごと巡業の旅はつづきます~!◆箱庭キュレーター小夏 / 旅人3年半のOL生活を経て、2014年1月より世界の手しごとでつながる旅をテーマにした旅ブログsommarをスタート。島好きで、学生時代より国内外の色んな島に足を運ぶ。世界のローカルな地域で続く手しごとやデザインを学ぶ"世界一周 手しごと巡業の旅"の様子を更新中。sommar | 世界一周 手しごと巡業の旅 | Twitter:@conatoolデザイン・アート好き女子に教えたい出版社「PIE International+PIE BOOKS」

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