海外の商談で腕組みはNG!?日本と海外のビジネスマナー比較

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4月に入り、新生活をスタートさせた方も多いと思います。特に、新社会人にとっては、刺激と学びの毎日です。その中でも最初に「社会人の基礎」として教育されるのは「ビジネスマナー」ではないでしょうか。 レンタルオフィス事業などを手掛けるサーブコープジャパンが、日本、アメリカ、オーストラリア、中国などの13カ国を対象にビジネスマナーに関する調査を実施したところ、ビジネスマナーが最も厳しい国として選ばれたのは他でもない「日本」でした。700名以上の回答者のうち62%が「日本」と回答したようなので、海外でも日本の礼儀作法やマナーへのこだわりは知られているようです。 たしかに海外に行くとビジネスマナーの違いに驚くことが多くあります。そこで今回は、海外のビジネスマナーについてまとめてみました。 海外でビジネスを経験された方から、日本との違いを一番よく聞くのは名刺交換です。特に欧米の場合は、いきなり名刺を差し出すのではなく、握手して自分の名前を名乗ることが通常です。名刺交換はその後だったり、場合によっては商談の一番最後に名刺を渡すこともあります。逆に会ってすぐに名刺交換を求めることを疎んじる方もいるようですので注意が必要です。 名刺の扱いについても、随分違います。日本では、名刺をその人だと思って丁寧に扱うと教えられていますが、欧米では名刺は驚くほど雑に扱われます。もらった名刺をぽーんと机に放り投げられたり、名刺をメモ代わりに使いだしたりと、実際に経験した方々から驚きのエピソードを教えていただきましたが、悪気があってやっているわけではないので、気にすることはないそうです。名刺に対する意味付けの違いでしょう。 このように書くと欧米諸国はいずれもビジネスマナーに寛容な国と思われるかもしれませんが、ベルギーなどはマナーが重んじられる国として知られています。時間厳守、公私のけじめ、服装も基本的にはフォーマルが求められるそうです。また会議中にジャケットを脱ぐのはマナー違反という話もあるので、かなり厳しいですね。 また、序列が大切な日本とは違い、欧米は「レディーファースト」が重んじられます。入り口やエレベーターなどでは女性を優先して招き入れます。また、次の人が入ってくるまでドアを押さえておくことも、年齢に関係なく紳士的な行為として実践している方が多いようです。 さて、前述の調査にて「ビジネスマナーに反していると思う行為」を13カ国のビジネスパーソンに尋ねたところ、1位は「不適切な言語の使用」、2位が「出社時にあいさつをしない」、3位が「部屋の中で大声で話す」でした。 第1位の「不適切な言語の使用」とは、相手の人格を陥れるような表現、セクシュアルハラスメントやパワーハラスメント、頭ごなしの命令口調などです。これはどの国でも、まず「言葉遣い」を重視していることの証明です。人権重視の概念が浸透している欧米はもとより、近年脚光を浴びている新興国でもこの傾向は強くなっています。 第2位の「出社時にあいさつをしない」は、社内のコミュニケーションに着目したものです。これは、上司・同僚・部下、パートや派遣スタッフなど、誰に対しても自分から積極的にあいさつをすることが求められているということです。 第3位の「部屋の中で大声で話す」は、他人の迷惑になるような行為はビジネスマナーに反するということです。 日本においてはビジネスマナーが「型」を大切にしているのに対して、海外は「コミュニケーション上のマナー」が上位になっているのが特徴的ですね。 最後に、海外のビジネスパーソンが指摘する日本人の振る舞いについて、注意したい点を二つ挙げたいと思います。 一つ目は「腕組みをする」です。日本人は考え事をする際、胸の前で腕組みをする習慣があります。欧米のビジネスパーソンにとっては「敵対の意思表示」と受け止める人もいるようなので、商談の場面などでは気を付けた方がいいでしょう。 次に「無意味に笑っている」です。アメリカ人向けに書かれた「日本でのビジネスマナー」の本には「日本人は困惑しているときにも笑う」という注意が書かれているようです。何か言わなくてはいけないけれど適切な英語が思いつかない、などの理由でニコニコして黙っていることが、どれだけアメリカ人を困らせてきたかよく分かります。 ビジネスマナーとは、相手を敬う気持ちと気配りを伝えるためのノウハウだといいます。まず大事にしたいのは、名刺の渡し方や、上座下座を覚えることよりも、相手を敬う気持ちと気配りを忘れずにビジネスをすること。このベースが染み付いていれば、海外でも通用するビジネスパーソンになれるのではないでしょうか。

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