クリエイティビティを促進する環境づくりと、クリエイティブ脳の高め方

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程度は違っても、どんな仕事にも求められるのがクリエイティビティです。必ずしも芸術的センスを問うものではなく、固定概念から飛び出して新しい発想をすることも含まれます。 ひらめきの神様が降りてくること、英語でいう「Aha moment」を気長に待つこともできますが、自分の中のクリエイティビティが感化されるような環境や思考に近づけることなら、今すぐにでもできるかもしれません。 「The 10 Coolest Offices Spaces」に登場するBoxやGoogleなどのおしゃれな環境で働くことはできなくても、まず今自分のいる環境を改善することならできます。「How to Optimize Your Environment for Creativity...」と題された記事では、気温、明るさ、周囲の雑音レベルがポイントだと解説しています。 まず雑音レベルですが、適度にアンビエントなノイズはクリエイティブ脳を刺激するそうです。エンジニアなどには、ヘッドフォンの音量を爆音にして無我夢中でコーディングをするような人もいるようですが、爆音はクリエイティブな仕事には適さないといいます。静か過ぎても、うるさ過ぎても良くない。いろんな音が混じり合って適度な雑音がするファミレスなどは不思議とはかどる気がしませんか。 部屋の温度と明るさも重要です。コーネル大学の教授陣による研究結果では、通常より気温を下げた環境で仕事をした従業員は、普段より44%多くミスをしたという結果が出ています。寒さに気を取られて仕事に集中できないから、というのです。考えてみれば当たり前かもしれませんが、自分にとっての快適に仕事ができる温度を見つける必要がありそうです。 部屋の明るさについては、こうこうと光る灯りより、少し暗いくらい方がクリエイティビティを促進することが分かっています。薄暗い方が心が解放され、冒険心やリスクを恐れない気持ちが高まり、アイデアが浮かぶ。逆に集中力が求められるタスクに関しては、明るい方が効果的だといいます。 クリエイティブな脳を活性化する外的環境が整ったら、あとはクリエイティブな思考力を高めること。方法はいくつもあるのでしょうが、ちょっと変わったアプローチが取り上げられていたので、中からいくつかご紹介します。 PSY BLOG>>記事元 まず、時間的な距離を置くことです。明日、一週後のタスクとして考えるのではなく、3年後、5年後、ずっと先の未来のことだと思って取り組んでみる。環境を変えると発想が変わるように、クリエイティビティに影響するそうです。 また、不合理を描く小説などを読んでからタスクに向かうと、つじつまを合わせようとする脳が働いて新しい発想が生まれることも研究で分かっています。なぜ? どうして? と真相を突き止めようとする心理が働き、物事をあらゆる側面から見られるのかもしれません。 物理学、医学・生理学、化学などのノーベル賞受賞者22人のクリエイティブプロセスを探ってみたところ、全員に共通しているのが「Janusian Thinking」と呼ばれる手法でした。ローマ神話に登場する2つの顔を同時に持つ神様から名前をとったメソッドで、一見まったく反対に見えるモノを合わせてみる。そこに類似性を見つけるという方法です。 冒頭のおしゃれなオフィス環境も、仕事をする場であるオフィスと、そこにはまずないであろうボーリング場を設けることで他にないクリエイティブな環境が完成されています。 皆さんのクリエイティビティはどんな状況下で発揮されますか。自分にとって効果的な要素を見つけ出して、必要に応じて再現できるようになると良いですね。

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