成功者が持ち合わせる強い自制心、その高め方とは

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「ダイエットのため日中の間食は控えておこうと決めたのに、同僚から配られたお菓子に手を出しまった」。「夜はジョギングしようと思っていたのに、友人からの飲みの誘いに負けてしまった」 このように目先の欲求に抗うことができず、後悔してしまった経験はありませんか。 自己の衝動や感情を制御する「自制心」の強さが、将来の大きな成果を得るためには必要です。例えば一流のスポーツ選手には、自制心の強さを感じさせるエピソードが多く存在します。 イチロー選手は昨年4,000本安打を達成したとき、インタビューでこのように語っています。 「(略)4,000本のヒットを打つには、僕の数字でいうと、8,000回以上は悔しい思いをしています。誇れるのは、常にその悔しい思いに逃げずに向き合ってきたという事実です」 この記録の達成までに、多くの重圧や試練の日々があり、常にその重圧と戦ってきたのです。 また、スポーツ界だけでなく、ビジネスや芸能においても、この「自制心」の強さは、成功者の共有する要素のひとつだと「The Art of Doing: How Superachievers Do What They Do and How They Do It So Well」の著者キャミル・スウィーニー氏とジョシュ・ゴスフィールド氏は語っています。 さて、そんな自制心に関してはスタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェルが興味深い実験を行っています。 それはマシュマロ・テストと呼ばれ、子ども時代の自制心と、将来の社会的成果の関係性を調査した実験でした。実験には4歳の子ども186人が参加し、机の上にあるマシュマロを15分間食べずに我慢ができるかを隠しカメラで記録しました。15分間マシュマロを食べずに我慢すると、もうひとつのマシュマロが与えられる、ということを約束したのですが、結果食べずにいられたのは、1/3程だったそうです。 そして16年後に追跡調査が実施されました。その結果は、就学前における自制心の有無は十数年を経た後も持続していること、マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていること、さらに両グループ間では、大学進学適性試験(SAT)の点数に、トータル・スコアで平均210ポイントの相違が認められたそうです。ウォルター・ミシェルはこの実験から、幼児期においてはIQより、自制心の強さのほうが将来のSATの点数にはるかに大きく影響すると結論づけました。 戦略コンサルタントとして、数多くの成功者へインタビューを行っているピーター・ブレグマンも「目先の衝動に抗い、欲求の充足を先延ばしできる人は、他者との関係、経済活動、業績などさまざまな基準において成功する確率が高い」と言います。 そして、彼はハーバード・ビジネス・レビューのコラムの中で、「満たされない欲求」があることが大事であり、そこで生まれる葛藤や期待を楽しめるようになることが、自制心を高める第一歩だと説いています。 「最近見た映画のなかで、よかったものを思い出してみるといい。冒頭の数分で、何らかの問題が提示される。その後ストーリーの大部分は、まだ手にしていない何かを懸命に求める主人公の葛藤が描かれたはずだ。それが解決し、何であれ主人公が求めていたものを手に入れるのは、残り数分になってからだ。 名作がこの公式に従うのは、いったん葛藤や緊張状態が消えてしまえば、観客を引きつけておくすべがなくなるからだ。観客が感じる快楽の95%は、この緊張状態ーーサスペンス感と、先の展開への期待ーーにおいて生じている。緊張状態は、ストーリーの解決部と少なくとも同じくらい心地よいもので、解決部よりも長続きする。実際のところ、私たちが解決を気にするのは、緊張と期待があってこそなのだ」 How to Use Temptation to Strengthen Your Willpower>>記事元 大きな成果を得るために進む道の中で出てくる誘惑や困難。強い自制心を持って克服していくことで、得られた成果は何よりもうれしいものになるでしょう。

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