“見える”求人コミュニティー「Glassdoor」の調査にみる、従業員が満たされる雇用環境とは

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「Glassdoor」という求人コミュニティーをご存知でしょうか。実際に企業で働く人材が、匿名で給与や、職場環境、利点・難点などを公開する、従業員による雇用主のレビューサイトといえます。ガラスの扉というサービス名の通り、企業の裏側、実態を垣間見ることができます。そんなGlassdoorが、毎年恒例、今年で6度目になる「Employees' Choice Awards」の調査結果を発表しました。18問から成るアンケートに回答した50万人が選ぶ、働きやすい企業とは? 現代の従業員は、企業のどこに魅力を感じるのでしょうか? 結果を見る前に、Glassdoorのユーザーについて少し見てみましょう。2007年6月に設立された同社は、5年後の2012年8月時点で1000万ユーザーを集めています。「Inside Connections」と呼ばれるFacebookログインを実装してからは、毎2秒に1人の新規ユーザー登録があるほど。また、米国を中心に展開していたものの、Facebookログインの提供を始めてからというもの国外ユーザーの比率が増え、今では全体の40%以上がグローバルユーザーだといいます。その結果、130カ国185,000企業に対して300万件を超えるレビューが集まっています。 さて、今年のEmployees' Choice Awardsで働きやすい企業に選ばれたのはどこだったのでしょうか。栄えある第1位は、コンサルティング企業のBain & Company。次いで、昨年トップ50圏外だったTwitter、3位はLinkedInで、4位は化学製造企業のEastman Chemical。昨年1位に輝いたFacebookは5位に降格しました。 働く場所を業界や職種別に見るのではなく、あくまで職場を環境として捉え、あらゆる企業を同じ枠組みの中で評価するのが特長的なこの調査。ランクインした企業につけられたPros & Cons(利点・難点)を見てみると、現代のビジネスパーソンの満足度やモチベーションのツボが隠されています。 トップ3社に投稿されたレビューを見てみましょう。Bain & Companyのとある従業員は、「インパクトの大きい仕事に恵まれ、継続的に習得でき、訳の分からない企業内政治もなく、聡明な人たちと共に仕事ができる」と評価。Twitterには、「一緒にビールを飲みたくなるような(つまり、プライベートローブでも付き合いたくなるような)賢い仲間、素晴らしい福利厚生、チャレンジしがいのある仕事、責任感が与えられること」といったレビューが集まります。3位のLinkedInは、「従業員を大切にし、キャリア形成や成長の機会を与えてくれる、業界でも最も優れた人材が集まる場所」と評されています。 Twitterで働くプログラムマネジャーは、Twitter社への満足度をこんなふうに表現しています。同社が急速な成長過程にあることを的確に表現しているように思います。 “Small enough to be able to make a significant impact, big enough to have resources to do so. - Strong leadership and company values - Interesting challenges abound - Scrappy, desirable to someone who wants to get their hands dirty and "figure it out"” 意義のあるインパクトを生み出せるほどに小さく、それを実現するためのリソースを備える程度に大きい。強いリーダーシップと明確な企業価値を見据え、興味深いチャレンジに恵まれる。自ら手を動かして、課題を現場で解きたい人には望ましい環境。 従業員の職場環境への充足度を軽視するような企業はEmployees' Choiceに属しません。その企業ならではの確固たるミッションを掲げ、それが企業文化に反映される場所。目の前の成長と長期的なキャリア形成につながるような機会があり、聡明な同僚と共に修練できる環境。多種多様な働き方が許容され、促進されるようになってきた現代です。企業側は、それらの事情も踏まえ、選ばれる企業になる努力をすることが一層求められていくのではないでしょうか。

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