人生の節目を手料理で祝う「フランスの美食術」は無形文化遺産だった!

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ちょっと豪華に食事を楽しみたいときには、ホテルやレストランへ出かけることの多い我々日本人。何時間もかけてたくさんのお料理を用意するのは年に数回、とりわけお正月ぐらいでしょうか。対照的にフランスでは冠婚葬祭やバースデーなどお祝い事があると、レストラン並みの料理を自宅で用意することも少なくありません。 「ええっ、家でフレンチのコース料理?」と驚いてしまいますが、頭を悩ませながらもおもてなしを楽しんでいる模様。今回は無形文化遺産に登録されている「Gastronomic meal of the French(フランスの美食術)」をお伝えします。 食の楽しみ方、おもてなしのプロ フランスの一般家庭にお邪魔すると、特別なお祝い事がなくても素敵なお料理を用意してくれることが多々あります。メニューはレストラン並みに1品ずつ供されることも。当地では幼い頃からワインや美食に触れる機会が多いため、食の楽しみ方・おもてなし方法がすんなり身に付いている人が多いようです。 以前、カフェでお母さんが小さな子どもにりんごの発泡酒シードルやワインをテイスティングさせるという衝撃的な光景を目にしましたが、これも食育のうちなのかも。確かに幼い頃に食べた味の記憶は大人になってからも忘れないと言いますよね。 手作りのコース料理 例えばクリスマスや誕生日といった大切な日には、家族揃って食事作りを楽しみます。まずはじめのステップはメニューの選定。レシピ本を眺めたり家族で話し合ったりしながら、アペリティフ(通称アペロ)、前菜、魚料理、肉料理、チーズの盛り合わせ、デザートまでのコースメニューを考えます。 続いて食材の調達です。フランスも日本同様、野菜は八百屋、魚は魚屋、チーズはチーズ屋、パンはパン屋というように役割が分かれています。スーパーもありますが、鮮度の高いものはやはり専門店で。マルシェで買い物をしながら、売り子さんに素材の調理方法を尋ねる人も多いようです。 お料理はみんなで作って、みんなで楽しむもの 食材が揃ったところで、キッチンへ。両親に混じって、子どもたちも簡単な調理やテーブルセッティングを手伝います。「小さい頃から料理に触れさせることで、食に対する好奇心を持ってもらう」という思惑があるようですよ。だからこそ、フランス人は食にうるさいのかも! 食事の最中も「これは美味しい!」「このソース、どうやって作ったの?」といった会話が飛び交います。ユネスコによると、実に95パーセントのフランス人がこの習慣(特別な日の美食術)を必要不可欠だとだと感じているといいます。 人生の節目を手作りの料理で祝う幸せは、いくらお金があっても買うことのできないかけがえのないもの。我々も「フランスの美食術」から学ぶべきことがありそうです。 [All Photos by shutterstock.com]

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