ゴミごみゴミごみ…容器のゴミが多すぎるから丸裸で売ってほしい →そういうお店、ありました! なんと日本にも!

記事画像

皆さんはゴミの回収って週2回で足りますかー? 記者(私)の家では、それだと本当にギリギリ。食品トレーやパッケージ、シャンプーなどの容器や詰め替えの袋…… ゴミってあきれかえるほどいっぱい出るよねえ。なんか、「生きるって、ゴミを作ることなんじゃないか……」と悲しくなるほど。 ゴミを出さない暮らしは環境に良いというけれど、環境だけじゃなく自分の手間を省いて罪悪感を減らすためにもパッケージなしのお店で買いたい! そんな気持ちの人が多いのか、世界で少しずつ量り売りのお店が誕生してきている模様。 ■ベルギーに量り売りのスーパーRobuustがもうすぐオープン 2014年6月29日には、ベルギーのアントワープにパッケージフリーで量り売りをするスーパー、Robuustがオープン。アントワープといえば、ベルギーのなかで特に「スタイリッシュでホット」といわれる都市。そんなオシャレな都市で、牛乳やパスタといった食べ物だけでなく、シャンプーやエッセンシャルオイルなどの日用品も量り売りをするスーパーが生まれるのです。 買い物客は自宅から容器を持っていき、お店の入り口で店員さんに計量を依頼。重さを書いたタグを容器に貼ってもらって買いたいものを容器に入れます。レジでは容器の重さを考慮しつつ内容量を計算してもらい、清算します。 世界のゴミの4、5割がパッケージゴミと言われる現在。それが家から持ってきた容器や簡易な袋で量り売りすることでぐーんと減るなら、けっこういいかも。 ■世界でスタートしては消えていく現状も…… ただ、量り売りって容器を持っていかなくちゃならないのです。それがちょっと難点。実際、イギリス・ロンドンで2006年に先陣を切って始めたUNPACKAGEDは着実に顧客を集めていたものの閉店してしまったし、2012年にアメリカで始まったin.gredientsもパッケージ0ではなく、なるべくゴミを減らす、という方向に軌道修正したし。 ゴミを捨てるのがめんどうで量り売りに興味を持った人も、環境を意識している人も、やっぱりめんどくさいっていう気持ちには勝てないのかも……? ■徳島県にある上勝百貨店がすごい! しかもなんだかあったかい ところが! その点、徳島県にある「上勝百貨店」はきっと大丈夫。なぜなら上勝百貨店のある上勝町は、「ゼロ・ウェイスト宣言」をしていて、ごみの分別はなんと34分別だから! 容器を持ってお買い物に行くのと、ごみの34分別をすることのどちらをしたいか聞かれたら、記者なら容器を持っていく方を選びます。うん、確実に! しかも上勝百貨店の姿勢は徹底していて、お買い物袋も地域のお年寄りがボランティアで作ってくれた新聞紙の袋なんです。 上勝百貨店は小さなお店ではあるものの「百貨店」と銘打つだけあり、品揃えはお客さんが楽しめるようにと工夫されている模様。なんと1gからの量り売りだから、小食の人もちょっぴり買いたい人も安心。移動販売もしていて、地域の人と交流しながら商品を売っています。 ■ゴミを減らすだけではない「量り売り」のあたたかさ スーパーで買い物をするのが当たり前という状況で育った記者にとっては「量り売り」というと肉屋さんくらいしか思いつかないのですが、考えてみたら「量り売り」ってとても温かいシステムかも。 パッケージに入って販売されている場合、そのパッケージは買いやすい、もしくは売りやすい量になっていますが、その量が自分に合わないこともあります。記者の祖母は生前、冷蔵庫に食べかけのパック入りの食べ物をたくさん保管していました。年をとると「1人分」として書いてある量が食べきれなくなります。手をつけてしまった食べ物の痛みは早いので、捨てなくてはならないこともしばしば。それは物のない時代を生きた祖母にとって、胸が痛むことだったはずです。パッケージ販売は合理的ではあるけれど、無機質で素っ気なく、「規定から外れた人」に容赦ない売り方とも言えます。 加えてパッケージ化した商品を売る店では、レジで一言も話さずにお会計ができてしまいます。これも、便利ではあるけれど味気ない売り方です。 一方、量り売りのお店では、買うときに「豚ひき肉300gください」等とお店の人と必然的に少し話さなくてはならず、たまにはちょっぴりおまけしてもらうことがあったりして、お買い物がコミュニケーションになります。また自分が必要な分量だけを買うことができるので、人間的な自由さも感じます。 上勝町は人口2000人ほど、しかも半数ほどが高齢者。こういった土地で上勝百貨店は、地域の高齢者をボランティアとして巻き込み、地域の人と交流しながら量り売りで人間らしい物の売り方をしているのです。 上勝百貨店の姿を見ると、量り売りのお店の成功の鍵を握るのは、容器の持ち運びのめんどくささの払拭ではなく、お店側と客の「人間的らしいコミュニケーション」なのかもしれないと思えてきます。世界に広がる量り売りのお店の動向を見守っていきたいですね。 参照元:Robuust 、上勝百貨店 取材協力・写真提供=上勝百貨店 取材・執筆=FelixSayaka (c)Pouch

もっと続きを読む