京都の夏を涼やかな音で気持ちも軽やかに過ごす「中村風鈴店」

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真夏のひととき、窓から入る風に揺られ、短冊をひらりとひるがえしながら「りーん」と音を立てる風鈴。京の夏には約1カ月間だけ風鈴を売り歩く2人組の「中村風鈴店」が、涼しげな音とともに登場します。 トレードマークともいうべき乳母車に180cmもの大きなブルーのパラソルを立て、いくつもの風鈴をぶらさげて売り歩く中村風鈴店。店を持たず、場所はカフェやショップの前、時には中庭に入って風鈴を販売しています。 中村風鈴店とは、陶芸家の中田誠さんと、木版画家の藤村洋介さんの2人からなる夏季限定の工芸ユニット。10年ほど前、自宅兼工房を探していた藤村さんがひょんなことで中田さんと出会い、中田さんの家で共同生活を始めました。そのとき「どうせなら一緒に何かしてみよう」と考えたのがこの風鈴制作。最初の1年は屋台販売をしていましたが、滋賀県の某カフェオーナーから年季の入った乳母車を譲り受け、2年目からは売り歩きのスタイルに。今年で8年目を迎えます 中田さんが鈴(りん)と呼ばれる部分を陶器で作り、藤村さんが短冊を木版画で刷り上げています。 昨年は「お洒落」、今年は「京都」と毎年テーマを決めて作るそうですが、制作中はお互いどんなものを作っているかは交渉せず、売り歩きの直前に初めて見せ合うとか。作って売るだけじゃなく「相方に喜んでもらおう」という思いを持っているなんて、素敵です。 中田さんの作る鈴は、形も音もさまざま。鈴の径を変えたり、音を鳴らす豆も大きさを変えたりして、「りーん」「りんりん」「カラコロン」などよく響くものから、あえて音が鳴りにくいものまであります。 短冊担当の藤村さんの工房を訪ねると、版木に油絵の具を伸ばし、大きなプレス機を使って紙に刷り上げる様子を見せてくれました。 藤村さんが手がける短冊は、楮とパルプで自ら手漉きした耳つきの和紙を使い、毎年新作を5種類ほど制作し、新旧合わせると30種類以上!プルタブと藤の花を組み合わせた「プルタブジ」、両面にボクサーを描いてひるがえるたびに殴り合っているように見える「ボクシング」など、1つひとつのデザインもユニークです。 今年は6月19日から販売が始まります。 鈴と短冊がそれぞれ多種多彩に並び、自分の好みで選びながら購入します。自分の家ように、あるいは家族や友達へのお土産に、情緒ある一品ではないでしょうか。 移動販売のスケジュールは次の通り。 6月19日(木)10:00~18:00  東急ハンズ京都店1F (下京区) 6月20日(金)15:00~18:00  東急ハンズ京都店1F (下京区) 6月21日(土)10:00~18:00  東急ハンズ京都店1F (下京区) 6月22日(日)12:00~18:00  うめぞのCAF?&GALLERY (下京区) 6月29日(日)12:00~14:00  caf? mement mori (左京区) 6月29日(日)14:00~15:00  & noma caf? (左京区) 6月29日(日)15:00~16:00  たいやき こたろう (東山区) 6月29日(日)16:00~18:00  京都の器と本 nowaki (左京区) 7月6日(日)12:00~16:00  ItalGabon (上京区) 7月6日(日)16:00~  京都市内中心部へ 7月13日(日)12:00~15:00  efish(下京区) 7月13日(日)15:00~  あじき路地(東山区) 7月15日(火)17:00~21:00  コートホテル京都四条(下京区) 7月16日(水)17:00~21:00  コートホテル京都四条(下京区) ※雨天の場合はコースを変更または中止する場合があります。 詳しくは「 いまどこダイヤル 」もしくはツイッターまで ? いまどこダイヤル 090-4286-4804 Twitter @maetiku3(藤村洋介) /  @macop2(中田誠) また、うめぞのカフェのギャラリーでは、6月18日~7月1日の間に中村風鈴店の個展を開催しています。 まるで夏の風物詩のような中村風鈴店。始めたときから「気持ちに“遊び”を持ちながら作っています」と藤村さん。「せっかくだから、季節の行事のように思ってもらえたら」と語ります。 2人ともふだんは陶芸家、木版画作家として別々に活動していて、その作業は地味だといいます。そこで自らが広告塔となり、ちょっと面白いパフォーマンスをすることで、風鈴を通じて自分たちの活動を知ってもらえたら、と。 ぜひ、この素敵な風鈴屋さんへ会いに行き、夏を彩る風鈴を手に入れてみましょう!

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