祈りの島、「上五島」で心とカラダをリフレッシュ

記事画像

長崎から西へ約100km。五島列島の上半分にあたる上五島は、空から見ると十字架の形をした人口2万2000人余りの島。ここに、29もの教会が点在し、信心深い島の人たちによって守られています。そんな祈りの島で、心とカラダが浄化されるような、リフレッシュ体験をしてみませんか? 上五島までは、長崎空港からバスで40分ほど離れた長崎港ターミナルから発着する高速船に揺られ、さらに1時間20分。けっして便利とはいえない離島のような場所ですが、まっ青な空と、からりとした空気が初夏のヨーロッパを思わせます。 島内の移動手段は、レンタカーか観光タクシー、路線バスも走っています。そのどれに乗っても目を楽しませてくれるのが、小さな入り江が次々と現れる美しい海岸線。明るいエメラルドグリーン、深みを帯びた瑠璃色、群青……。 海の色にこんなにもたくさんの種類があったのかと驚くほど多彩な光景に、長旅の疲れも忘れてしまいます。 上五島は江戸時代、長崎から逃れてきた隠れキリシタンたちがひそかに信仰をつないだ場所。その名残をとどめる教会が29カ所、山間や海を臨む場所にひっそりとたたずんでいます。 全国でも珍しい石造りの教会が、島の東端に立つ「頭ケ島(かしらがしま)天主堂」。信者たちが自ら切り出した岩を積み上げ、7年の年月をかけて完成したのだそう。 その苦労を思わせる重厚な外観とは異なり、天井に花柄をあしらった堂内は、とても女性的。緊張がふっとゆるむようなやさしい雰囲気に和まされます。 ○頭ケ島天主堂 [所]長崎県南松浦郡新上五島町友住郷638 [時間]9:00~17:00、見学自由(ミサなどで、不可の場合もあります) 波打ち際が庭先まで迫る小さな入り江に建てられた「中ノ浦教会」は、対岸から眺めると白い姿が水面に映りこむことから「水鏡の教会」と呼ばれています。禁教令が解かれた後、厳しい弾圧を経験した信者たちが「島でいちばん美しい教会を造りたい」との想いを込めて建てた教会だそう。 内部はパステルピンクの天井がやさしい色で聖堂内を包み込み、白い壁に描かれた赤い椿を思わせる鮮やかな装飾も、ひときわ目を引きます。 ○中ノ浦教会 [所]長崎県南松浦郡新上五島町宿ノ浦郷 [時間]9:00~17:00、見学自由(ミサなどで、不可の場合もあります) 太陽が西に傾き始める時間に合わせて訪れたいのが、奈摩湾を見下ろす小高い丘の上にある「青砂ヶ浦(あおさがうら)天主堂」です。上五島出身で教会建築の先駆者、鉄川与助の設計・施工により明治43(1910)年に建立されたもので、外壁に使われている赤いレンガは、信者たちにより高台まで運び上げられたといいます。 西日が差し込むと床にステンドグラスの影が映り、時間とともに色を変えていく様子を眺めていると時間がたつのを忘れ、信者でなくても祭壇に向かって祈りを捧げたい、そんな敬けんな気持ちになってくるから不思議。 島の教会は今でも、それぞれの教会がある地区の信者たちによって守られている、つまり祈りと生活の場。すがすがしいほどに掃き清められた庭、きれいに整えられた内部からも、島の人たちの信仰の深さが伝わってきます。 ○青砂ヶ浦天主堂 [所]長崎県南松浦郡新上五島町奈摩郷1241 [時間]9:00~17:00、見学自由(ミサなどで、不可の場合もあります) 島の東側を日本海に、西側を東シナ海と接し、複雑な海岸線に囲まれた上五島は、海の幸の宝庫。その新鮮な魚介と地元の野菜、五島牛などを使った料理を味わえるのが、海と空を一望する高台にある小さなオーベルジュ「マルゲリータ」です。 島の形を形容する十字架の十字が交わる場所に立ち、庭に面した客室からは朝日を、エントランスとレストランからは夕日を眺められる絶好のロケーション。メニューはイタリアンがベースですが、島の食材をふんだんに使った和定食「島ごはん」のディナーメニューもいただけます。朝食も洋食と和食からチェイスできるため、2泊して両方味わうのがおすすめ。「2泊3日・上五島を満喫する連泊プラン(夕食1回、朝食2回付き、2名1室)」53000円(2名様料金、税別)~、といった宿泊プランを利用してみるのもいいですね。 可憐なマーガレットが庭を埋め尽くす広い敷地内に、部屋の数はわずか29室。これは、島に点在する教会の数に合わせたのだといいます。シンプル&クラシカルな雰囲気とともに、源泉かけ流しの温泉も楽しみです。 ○五島列島リゾートホテル・マルゲリータ [所]長崎県南松浦郡新上五島町小串郷1074-1 [TEL]0959-55-3100 [HP]http://www.margherita-resort.jp/ ※宿泊プランについては2014年6月現在のものです。

もっと続きを読む