よみがえる平安の色彩、修復を終えた宇治「平等院」へ

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宇治の世界遺産「平等院鳳凰堂」が、今春、1年半に及ぶ修復を終え、創建当時の色彩を取り戻しました。“現世極楽浄土”と呼ばれる華やかな姿をひと目見ようと、多くの参拝客で賑わっています。 平等院は、平安後期、時の権力者・藤原道長が営んだ別荘を、子・藤原頼通が永承7(1052)年に寺院に改めたことに始まります。当時は悟りが開けず、死後に極楽浄土に往くことができない「末法(まっぽう)」が到来するという思想が広まり、末法到来におびえた貴族は極楽浄土への憧れをより強くし、現世に極楽浄土をあらわした庭園や建築を次々と造営しました。そんな時代背景のなか、平等院でも天喜元(1053)年に極楽浄土の仏様・阿弥陀如来を祀る宮殿として優美な鳳凰堂(阿弥陀堂)が建立されました。 2012年9月~2013年4月まで1年半をかけて行われた平成の大修理では、創建当時の鮮やかな彩色が再現され、屋根上には一対の鳳凰が金色の輝きを取り戻しました。阿字池(あじいけ)の中島に建てられていることで、水面に優美な姿を映す光景は、まさに平安貴族たちが憧れた極楽浄土そのものです。 敷地内にあるミュージアム「鳳翔館」では創建当時の鳳凰一対(国宝)や日本三銘鐘のひとつで“姿の平等院”と称される梵鐘(国宝)、雲の上で音楽を奏で舞い踊る雲中供養菩薩像(国宝)をはじめとする寺宝の数々が展示されています。説明板やライト、コンピューターグラフィックスなどを用いた展示は見やすいと好評です。 ルートに沿って進むと最後はミュージアムショップへ。こちらでは平等院に関する書籍、文具、ポストカード、アクセサリーなどのオリジナルグッズを購入することができます。人気は「雲中供養菩薩」をモチーフにしたシリーズ。今回は旅の思い出に一筆箋(350円)とマスキングテープ(500円)を買いました。おみやげ品を探すのもおすすめです。 平等院の表参道は「日本のかおり風景100選」にも選ばれていて、歩いていると何処からともなくふわっ~とお茶の香りがただよってきます。茶だんごや抹茶ソフトクリーム、グリンティー、茶そば、茶粥……日本有数の茶処で抹茶ざんまいをお楽しみください。

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