桂に訪れたなら必ず立ち寄りたい「御菓子司 中村軒」

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桂離宮を眼前に望む老舗和菓子店「御菓子司 中村軒」。“おくどさん(かまど)”を使い、昔ながらの手法でふっくら炊き上げた粒餡を包んだ「麦代餅」が有名ですが、じつは夏にも大人気の名物があるのです。 京都市バス・桂離宮前バス停を降りてすぐ目に入る一軒の和菓子屋さん「御菓子司 中村軒」。明治16(1883)年創業の老舗です。歴史を感じさせる町家の店構えに惹き付けられ、今日も大勢のお客さんが訪れています。 「御菓子司 中村軒」の名物菓子「麦代餅(むぎてもち)」(290円)。もとは麦刈りや田植えの際に、おやつとして好まれ、その代金をお金の代わりに麦で支払うこともあったため「麦代餅」という名前が付けられたのだそう。 なんといっても特徴的なのが、その製法。たとえば、餅の中に入っている粒餡は、北海道産の小豆を“おくどさん(かまど)”で炊き上げるのですが、その際、ガス釜を使わず、くぬぎの割り木を燃やしながらじっくりと熱を伝えます。 昔から続く製法を守り、甘過ぎない上品な甘さ、という名物の変わらない味を今に伝えています。 「御菓子司 中村軒」には、名物がもうひとつあります。それが、毎年4月下旬から販売される「かき氷」(590円~)。夏が本番を迎える頃には行列ができるほどの人気メニューです。 京都の水尾産の柚子を使ったマーマレードをのせた「ゆず氷」や、中村軒特製の梅酒シロップをかけた「こおり華」、旬の果実をそのままシロップにしたフレッシュフルーツのかき氷(季節限定)などメニューも多彩。なかでも一番人気が「宇治ミルク金時」です。 和菓子に使う自慢の粒餡をたっぷりとのせ、程よい甘味と苦味が調和した宇治産の抹茶蜜と練乳をかけ、中村軒特製の白玉が添えられた贅沢な一品。ベースとなる氷は、近年数少なくなった“氷屋さん”から取り寄せたもので、溶けにくいよう粗めに削られていますが、さらっとした口どけ。暑さが増すこれからの季節にぴったりの甘味です。  行列に並んでも「また食べたい」と思う程、魅力あるかき氷を求めて、ぜひとも足を運んでみてください。

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