壁一面のラッピングアイテムが教えてくれた、選ぶ楽しみ、つくる喜び― 渋谷のDIYカフェ「WRAPPLE(ラップル)」

手紙を書く、手帳をつける、プレゼントを贈る。日常のふとしたシーンで、かわいくデコレーションをしたいな、と思う機会はありませんか? でも、自宅にそんなアイテムはないし、自分でどんなふうにデコレーションしたらいいかわからない……と迷ったら、渋谷のWRAPPLE(ラップル)に足を運んでみてはいかがでしょうか。
コーヒー1杯で自分好みのデコレーションを気軽にすることができるお店。今日はそんなWRAPPLE(ラップル)をご紹介します。

WRAPPLEの店内

カフェ? ラッピング資材屋さん? ワクワクのつまったWRAPPLE

WRAPPLEの外観

WRAPPLEの看板

渋谷駅から歩いて10分弱、ガヤガヤとした渋谷の喧騒から少し離れた、東急ハンズの隣にWRAPPLE(ラップル)はあります。

WRAPPLEのカフェメニュー

お邪魔して、まず目に入ってきたのは、スタンドカフェのようなシンプルなメニュー。近年多くなっている、たくさんのフレーバーのあるカフェと違って、個人的には注文しやすくてうれしい。限定ドリンクがおいしそう・・・・・・と思いながらお店を見渡すと、壁一面のマスキングテープに目を奪われました。

WRAPPLEの壁一面のマスキングテープ

奥に進むと、マスキングテープからラッピング用品へ陳列が変わり、手にとってみたくなる商品ばかりが並んでいました。

WRAPPLEの商品棚

約2,000アイテムがぎっしりひしめき合う店内

WRAPPLEのマスキングテープ棚

WRAPPLEで扱う商品は、全部で約2000アイテム。マスキングテープをはじめ、封筒、ギフトボックスやリボンなどが並んでいます。マスキングテープだけでも、いろいろなブランドのアイテムが1000種ほど。シンプルな無地のもの、ファンシーな柄からシックな和柄まで幅広く取り扱っているので、ここに訪れればたくさんの中から今の気分のものや、お気に入りを選べますね。

WRAPPLEで販売しているふせん

マスキングテープと包装用品だけでなく、ふせんやシールといった、日常のちょっとしたシーンでも使える文房具なども豊富に揃っていました。

WRAPPLEのギフトボックスコーナー

ギフトボックスコーナーでは、無地のギフトボックスに店員さんが花柄のマスキングテープでデコレーションしたものが置かれていました。こんなふうに、シンプルな箱をお気に入りのマスキングテープでデコレーションしたら、自分の机の小物入れとしても愛着を持って使えそう。スタッフさんが実際に試されているので、自分でつくりたい場合にも相談が可能です。
店内を歩いていると、今まで考えもしなかったデコレーションやラッピングのアイデアが湧いてくる気がします。

WRAPPLEで販売しているギフトボックス

カフェメニューを注文すると、自由にハンドメイドし放

WRAPPLE(ラップル)のコーヒーは、元住吉にある自家焙煎のカフェMui(ムイ)さんから仕入れた豆を使っています。カフェメニューは、コーヒーが280円から、他のドリンクも300~450円程度と、渋谷エリアのカフェではうれしい価格設定です。

WRAPPLEのカフェメニュー

1~2月の季節限定ドリンクでは、冬らしいホットキャラメルミルクティーなども販売していました。
そのほか、パスタをはじめとする軽食も楽しむことができます。この日は一番人気だというティラミスとコーヒーをいただくことにしました。

1階でオーダーをして、マスキングテープで大胆にデコレーションされた階段を上がます。

WRAPPLEの2Fへの階段

2階は、ゆったりとしたカフェスペースが全47席。各テーブルの中央には、たっぷりマスキングテープが置かれており、カフェを利用しているあいだは、自由に使っていいのだそう。使い放題なんて贅沢すぎる……と心が躍りました。

WRAPPLEの2階の店内

WRAPPLEの2階の店内

まずコーヒーをいただくと、酸味が少なく、とても飲みやすくなっています。
ハンドメイドを楽しむと、ついつい長居をしてしまいそうですが、WRAPPLE(ラップル)のコーヒーは、冷めても飲みやすい味わいです。

WRAPPLEのコーヒーとデザート

ティラミスはコーヒーがしっかりとスポンジに染み込んでおり、食べ応えばっちり。生クリームがついているのも個人的にうれしいポイントでした。
店内には電源がついている席もありますので、ハンドメイドをしない方もカフェとして十分楽しめそうです。

新しい包装用品のシモジマが運営するWRAPPLEとは?

WRAPPLE(ラップル)を運営しているのは大正9年に創業した包装用品の株式会社シモジマ。浅草橋に本店を構え、包装用品から、事務用品まで幅広い商品を取り扱っています。
WRAPPLE(ラップル)は「手作り女子を応援する」をコンセプトに、若い女性向けに立ち上げられたブランドです。マスキングテープやラッピング資材を使ってDIYをする女性をサポートしたいとブランドが立ち上げられました。

WRAPPLEの2階の壁紙

店名のWRAPPLE(ラップル)とは、ラッピングとアップルを掛け合わせた造語。店内の壁やロゴマークにも、リンゴの皮をくるくるとはいでいくと、その皮がリボンのようになる様子のイラストがシンボルとして使われています。剥いた皮は食べないかもしれないけれど、使い道によってはリボンにもなる。そうやって新しいものを生み出す、という意味が店名とロゴに込められています。

なぜカフェを併設することになったの?

もともとは、路面店ではなく渋谷パルコにラッピングアイテムを販売するお店として出店していたWRAPPLE(ラップル)。
しかし、2016年8月にパルコが閉店し、一時的にお店を閉めることになった後、シモジマとしてはじめての路面店を今の場所に再オープンすることとなったそうです。カフェ併設のお店として再オープンした経緯を、店長の谷口さんに聞きました。

WRAPPLEのエスプレッソマシン

画像提供:WRAPPLE

谷口さん:「パルコ時代のお客さまには、デザイナーさんやクリエイターの方など、面白いお客さまがたくさんいらっしゃいました。そんな中で、包装用品のシモジマならもっと面白いことをいろいろできるよね、といったお声もいただいていました。

お店では、もっとお客様にDIYを楽しんでいただく方法のひとつとして、ワークショップを行っているのですが、ワークショップに使うスペースは、普段はデッドスペースになってしまいます。そのスペースを有効活用することと、お客さまにもっと楽しんでもらいたい、という思いでカフェを併設することになりました。」

カフェスペースに大きなテーブルがあれば、ワークショップの時も広々とスペースを使えそうですね。

月の半分はワークショップ。人気の企画とは?

ハンドメイド初級者でも気軽に参加できる、WRAPPLEのワークショップ。どのようなワークショップが人気を集めているのか、谷口さんに教えていただきました。

WRAPPLEの2階の展示品

展示された消しゴムはんこの作品

谷口さん:「パルコ時代から人気のワークショップは、月1回実施している消しゴムハンコです。作家さんの原版を使って、消しゴムはんこの彫り方やスタンプの上手な使い方を丁寧に教えてもらえるので、ものづくりの経験のない方でも手軽に楽しんでいただけます。所要時間は1時間程度。つくってみたいけれど自分にはハードルが高いかな……など、ちょっと気になっている方におすすめのワークショップですよ。ちょうど展示もしていますが、ワークショップに参加いただかなくても、このままご購入いただくことも可能です。

そのほかには、『花咲く書道』という、WRAPPLE(ラップル)主催ではなく、作家さんが個人で行われている書道教室も月1~2回行っていて人気ですね。通常の墨一色の書でなく、メッセージや気持ちに合わせて、桃色など明るい色のお花を書に描くことでメッセージを表現するんです」

WRAPPLEの2階の棚

それ以外にも、時間貸しとして個人の作家さんへの場所の提供も。WRAPPLE(ラップル)と作家さん主催のワークショップを合わせると、月間10~15回ほどワークショップをおこなっているそうです。

実際お客さんはどのようにDIYスペースを利用しているの?

マスキングテープ、リボンなど使い放題といわれても、実際にどうやって使おうか悩んでしまいます……。

WRAPPLEのDIYスペースのマスキングテープ

カフェを利用するお客さまはどんな用途の方が多いのか伺いました。

谷口さん:「平日は20~40代の女性が多くご来店されます。平均してみなさん1~2時間程度楽しんでいかれますね。一番多いのは、手紙やノートなどをデコレーションされる方なのですが、先日面白いお客さまがいたんです。大きな紙を広げている方がいるな、と思ったら、会社のカラオケ大会の曲順を模造紙に書いてデコレーションされていたんです。普段の自分の分だけでなく、会社などの催し物でWRAPPLE(ラップル)を知って使っていただけるのはうれしいですね。また、9~10月に翌年の手帳が発売される時期には、手帳のデコレーションをされている方が目立ちました。」

WRAPPLEでオリジナルで作れる缶バッチ

あたらしい手帳を買って、来年はどんな1年にしようかな、と考えるとき。自分が持っているよりもはるかに多くのマスキングテープがあるこのカフェで、月ごとにデコレーションのテイストを変えたり、予定によって変えるなど、自分らしく手帳をアレンジするのも楽しそうです。

渋谷で唯一の持込ラッピングをしてくれるWRAPPLE(ラップル)

通販で購入したらラッピングができなかった、今回の贈り物は特別なラッピングがしたい、と思っても自分だとなかなか難しいもの。
そこで、WRAPPLE(ラップル)では持込ラッピングの注文も受けているそうです。
手数料500円を払えば、スタッフの方に相談をしながら店内で資材を選んで、好みのギフトをつくることが可能です。

結婚祝いや出産祝いでギフトを贈るとき、複数店舗で購入して、ラッピングのテイストがまとめられない・・・・・・なんてこと、ありますね。そんなとき、まとめて素敵にラッピングしてもらえるのは便利だなと思いました。一般的なお店よりもラッピング資材が圧倒的に多いので、贈る相手にマッチしたラッピングができそうです。
平均1,500円~1,800円ほどの予算でつくるプチギフトのオーダーが人気とのこと。これからの時期は、歓送迎用の持込ラッピングで迷ったら相談できそうです。

コラボアイテムも充実。やはり集めたくなるマスキングテープ

WRAPPLE(ラップル)では、作家さんとのコラボレーションアイテムも販売をしています。
こちらは、イラストレーターの北澤平祐さんがデザインしたギフトボックスです。

WRAPPLEでイラストレーターの北澤平祐さんがデザインしたギフトボックス

ボックスに使われているてんとう虫の柄は、もともとシモジマの包装紙として使われていたもの。こうやってコラボレーションアイテムとして、イメージをガラッと変えて生まれ変わることで、もとの包装紙の魅力がさらに伝わりそうな気がします。

WRAPPLEと作家さんとコラボしたマスキングテープ

マスキングテープでは、昨年末にいろいろな作家さんに声をかけて、テーマは「カフェ」とだけ伝えて生まれたアイテムが置いてありました。

WRAPPLEと作家さんとコラボしたマスキングテープ

コーヒー豆がキャラクターになっているもの、うつわが描かれているもの、それぞれ魅力的な個性を放っています。

心の赴くままに無心でデコレーションをするひととき

今回カフェを利用して、カフェでもらった紙に自由にデコレーションをしてみました。

WRAPPLEのカフェでもらった上にデコレーション

まわりの人から見て上手にできているかは分かりませんが、ただただ無心でデコレーションをする時間は、小さいころに夢中になった工作の時間を思い出しました。頭の中が空っぽになる、とても静かな時間。
私が今年使っている手帳には、1年間のプランシートが付いているのですが、何度も見返すそのページも少しデコレーションをしてみます。

WRAPPLEで手帳をデコレーション

「こんなに細いマスキングテープは持っていないから使ってみよう」「何度もめくりやすいように目印をつけてみようかな」など、事務的に文字情報だけを記入していた手帳が、どんどんワクワクするアイテムに変わっていきました。
自分でマスキングテープを集めるのには限界がありますし、いろいろなテープを少しずつ使う贅沢さを味わうことができます。
次は、コーヒーに付いているスリーブもデコレーションしてみました。

WRAPPLEでデコレーションしたコーヒースリーブ

自分でデコレーションしたコーヒーを持ち歩くのはもちろんはじめて。なんだか新鮮な気持ちでいつもの渋谷の街に繰り出しました。
口に運ぶたびに楽しい気持ちになるコーヒーは、いつもの一口とは違って、前向きな時間を増やしてくれる気がします。

WRAPPLEでデコレーションしたコーヒーカップを持って渋谷の街

人に贈るギフトを考えるのも素敵だけれど、自分のための時間を使いたい、そんな方には、お店をでた後にちょっと華やいだ気持ちになるWRAPPLE(ラップル)を訪れてみてはいかがでしょうか。

WRAPPLE wrapping and D.I.Y. +café

東京都渋谷区宇田川町12-17 プロトビル 1F 2F
TEL:03-5428-8284
営業時間:10:00-20:00
定休日:不定休
http://www.wrapple.jp/
Facebook / Twitter

WRITER

気になるコラム