アタシが選ぶ本と週末(9)「新しいキャンプの教科書」 著:STEPCAMP

新しいキャンプの教科書

ぼくは、キャンプが苦手だ。いつからか、「アウトドア」や「D.I.Y」に苦手意識を持ってしまい、その苦手意識が派生してBBQも苦手になってしまった(食べること、みんなでワイワイやるのはすごく好き)。そもそも虫が嫌いで、テントの中でなぜ、わざわざ寝ないといけないか? と思うほどだ。

子供のときからそうだったわけではない。小学生のときは蝉捕りもしたし、トカゲもカエルも好きだった。しかし、今ではすっかり子供心がなくなったと思う。その原因としてあげられるのは、「キャンプやアウトドアが得意な友達が、まわりにたくさんいた」から。とくに幼馴染のKくんは、なにかとグッズにこだわる男で、彼と一緒に行けば何不自由なくテントが張られ、手早く火がおき、美味しくBBQも食べられる。夜にはランタンでドラマチックに、天体望遠鏡まで持ってくる始末だ。そんなキャンプ好きな友達に囲まれて育ったぼくは、すっかり自分でやることに億劫になってしまった。

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「新しいキャンプの教科書」は、そんなぼくにとってはアウトドアのリハビリ本。初心者でも簡単にキャンプを楽しめるコツがたくさん紹介されている。すでにキャンプが好きな人はさらにキャンプの質を高められる本のはずだ。

本当は、ぼくだって、キャンプ場で役に立つ男になりたい。七輪の炭に息をかけたいし、バーナーで炙りベーコンを作りたい。男らしい男に、なりたい。そんな妄想を鮮やかに掻き立ててくれる本であるし、たくさんのイラストやシーンを見ているだけでキャンプした気になる。今年からは、自分から「キャンプ行こうぜ」と言えるようになりたい。

三崎

文と写真:ミネシンゴ

新しいキャンプの教科書

著:STEPCAMP
出版:池田書店
URL:https://amzn.to/2Kl9ODR

夫婦出版社『アタシ社』と申します。神奈川県・三浦市唯一の出版社であり、夫婦ふたりで本をつくっているのが特徴です。夫が編集者、妻がデザイナーという最小単位の布陣でせっせと本をつくっています。夫婦それぞれ編集長として雑誌も創刊しています。 言葉というのは不思議なもので、たった一節で人の人生を変える力を持っています。ですから、できる限り人の人生を、良い方に転がしていけるような本をつくれる生き方をしたいと思うのです。なんて、真面目な話はそこそこにして、ゆっくり本を眺めていってください。

このコラムについて

アタシが選ぶ本と週末〜三崎のちいさな出版社から〜

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