わたしが、わたしとゆっくりする。一人だけの美容室 ― 都立大学「ゆるり」

冬が終わって気持ちのいい季節がやってきましたね。梅雨が来る前までの春の時期、大好きな季節です。寒いときは「どうせコートを着るから」とサボりがちな私でも、暖かくなると明るい気分になるので、ファッションはもちろん髪型も楽しみたくなります。

髪の色を少し明るくする、前髪の長さを変えてみる……など方法はいろいろ。特に、気持ちのいいサービスの美容室で施術をしてもらうと、心も軽くなるような気がします。30歳をこえて、「美容室にいる時間も楽しみたい」と思うようになりました。

今日は一人でゆっくりできる美容室「ゆるり」を訪れました。都立大学駅から歩いて2分ほど、細いドアを開けて階段をのぼる、ひっそりとした美容室です。このお店は店主の林田敏宏さんが一人で経営しています。陽の光がよく入る店内には、カット台もシャンプー台も1つしかありません。

林田さん:「もともと一般的なサロンでスタイリストとして働いていました。もっとゆっくり一人一人のお客様との時間を持ちたいと感じて、約8年前にこの形態でお店を始めたんです。当然、同時に複数のお客様の対応をすることができないため、完全予約制でお願いしています」

私が普段行く美容室では、シャンプー、カット、ブローと、それぞれのタイミングでスタイリストさんとアシスタントさんが入れ替わり立ち代わり対応をしてくれることがほとんど。人が変わるたびに雑誌を閉じて挨拶をして……と、気持ちが休まりません。「ゆるり」では林田さん一人がずっと応対してくれるので、リラックスした気分のまま、落ち着いた気持ちで施術を受けることができます。

「ゆるり」の店名の由来はリラックスしてほしい、という意味が込められているのかな? と思いきや……。
林田さん:「『ゆ』という音が好きなんですよね」
「ゆ」から始まる言葉は「遊具」「湯」「You」など、柔らかい印象のものが多いから好きと言われて、考えてみると確かに優しい言葉ばかりな気がします。

私も林田さんもスノーボードが大好き。おすすめのゲレンデなどを聞いているうちに、あっという間に時間が過ぎていきました。周りの人に話を聞かれることもなく、大きな声で笑えてとっても気楽。

このお店のもう一つの特徴は、「古道具屋さん」というところ。もともと海外旅行に行って古道具を集めるのが趣味だったそうで、お店にディスプレイしていたら売れるようになったそうです。ちょっとレトロなお皿やプレート、軽くなった気分も相まって連れ帰ってしまいたくなりました。

食器、文房具など毎日使うアイテムは、持ち主の空気を纏うものだと思っています。ゆっくりとコーヒーを淹れてくれる姿が印象的な林田さん。「ゆるり」に置かれている古道具たちは、どれも林田さんの柔らかい雰囲気を纏っているようで、穏やかな気持ちで楽しめました。

都立大学は自由が丘、学芸大学という、東横線のメジャー駅に挟まれた駅です。私自身、小さいころから馴染みのあるエリアですが、これ! といった派手なお店や施設が思い浮かばない、とても静かな場所です。

都立大学の駅から徒歩10分ほどのところに住んでいる林田さん曰く、この街は昔から住んでいる方が多く、住みやすいエリア。チェーン店が少ないので、個人経営の喫茶店や飲み屋さんなど、自分好みのお店を発見しやすいのが魅力だそうです。

そして、あまり知られていないのですが桜の名所でもあります。駅から歩いてすぐのところにある遊歩道には立派な桜が立ち並び、桜の時期が終われば、新緑が楽しめます。

15分ほど歩けば駒沢公園もあり、自由が丘までは歩いて20分ほど。どちらに歩いても、閑静な住宅街の中にぽつりぽつりと雑貨屋さん、ケーキ屋さんなどがあるので景色と一緒に街を楽しむことができます。
これからお散歩にぴったりな季節。「ゆるり」で髪をさっぱりして、髪の毛も心も足取りも軽く、お散歩はいかがでしょうか。きっと自分好みの風景が見つかりますよ。

美容室 ゆるり

営業時間/11:00 – 20:00

定休日/月曜日

電話番号/03-3723-1330

※完全予約制、予約はお電話でお願いいたします

HP/http://www.yururi-salon.com/

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