寝ても覚めてもパン|わたしとパン! 第2話 江古田編

折戸好美さんはhalettoの営業を担当しているが、とっても料理好き。そしてパン好き。

折戸さん:「ふかふかの食感、バターと小麦の豊かな香り、種類も豊富でどんな食材との組み合わせにも順応できるパンは万能選手。パンが大好き。ごはんよりも麺類よりも、主食として味わうならパンを選びます」

そんな折戸さんは、学生時代は自宅近くのパン屋でアルバイト。試作品や新商品の味見が一番の楽しみだったらしい。社会人になった今も、都内にできた新店舗や有名店を、雑誌やテレビでチェックしてはあちこち食べ比べする「パン女子」だ。

西武池袋沿線にある江古田で、毎年開催されているパンイベント「えこだパンさんぽ」。街にある色々なパン屋と、惣菜屋や飲食店がコラボした食べ歩きイベントです。そのとき初めて折戸さんは、江古田は「パンの町」と呼ばれるほどパン屋さんが豊富な場所だということを知った。

「パン女子」の折戸さん。折戸さんは、そんな思い出の街「江古田」に新たなパンを求めて再訪することに。

折戸さん:「踏切脇にあるメロンパン専門店から漂う香りでしょうか、江古田駅のホームに降りた瞬間、良い香りが空腹を刺激します」

さすが折戸さん。江古田駅をメロンパンの香りと表現。

北口を出てすぐの江古田ゆうゆうロードを歩いていると、昔ながらのパン屋さん「マザーグース」を発見。家族経営のアットホームな雰囲気で、店内にはあんパンやクリームパンなどのオーソドックスなものから、ピザやカレーパンなどの惣菜パンなど、約80種類のパンが所狭しと並ぶ。

数ある商品の中には、白あんが中に入った和風メロンパン「白あんメロン(160円)」が! (もしやあの香りは!)

このメロンパンは大正5年の創業当時から変わらない味だという。それはそれは、変わらない江古田の香り。他には、三色パンならぬ8種類のあんが入ったぶどうのような形をした「8色ブドウパン(360円)」などユニークなパンも。

三代目店長の萩原ひとみさんは、江古田生まれの江古田育ち。江古田は学生やファミリー層が多く住む穏やかな街だと話します。

萩原さん:「私が子どもの頃はね、このあたりの商店街は活気があってたくさんの人が行き来していたの。最近はおしゃれな個人店も増えて、『パンさんぽ』のような町ぐるみのイベントを開催したりして町が賑やかになることは嬉しいです。昔からあるお店がまだ残っているのは楽しみのひとつですね」

お腹が減ってきた、いやいや、昭和の頃から続く個人商店もまだ多く、井戸端会議をするご近所さんや、お子さんを連れてお散歩するお母さんの姿が見られる、思わず折戸さんもほっこり。

気になるパンをトレーに乗せ、最後にレジ前にあったコッペパン(110円)も購入した折戸さん。ぶらり、市場通り商店街を散歩します。

揚げ物の良い香りに引き寄せられて、肉屋「ベストミート ハヤシ」でヒレカツを買うことに。その場でソースもたっぷりかけてもらい、近くにあった公園「さくら児童遊園」に移動しました。

ポカポカと初春の日差しが降り注ぐ中、折戸さんの顔より大きい「8色ブドウパン」をいくつかちぎって食べた後、コッペパンにヒレカツを挟んで頬張れば、ほんのり甘いコッペパンとサクサク食感のヒレカツ。折戸さんも自然と笑顔がほころびます。

あぁ、しあわせだな〜。

写真:川瀬一絵
島根県出雲市出身。忘れっぽいことへの焦燥感から写真を撮り始め、些細な体感を収集するように撮影を続けている。
近所や訪れた先々で適当に散歩して道に迷うのが趣味。
http://yukaistudio.com/?cat=22

マザーグース

住所:東京都練馬区栄町29-2

TEL:03-3994-2121

営業時間:8:00-20:00

定休日:無休

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この特集について

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