Vol.01 上野公園で「谷中岡埜栄泉」の豆大福【こうえんとわがしと、わたし】

和菓子

大好きな豆大福が食べたくて、谷中を訪れました。レトロな街並みと商店街。たくさんの和菓子屋さんがある街です。今日は 気持ちのいい青空の広がる、お散歩日和。

朝10時、千駄木駅からお店へと歩きます。地元の方々も「おはよう!」と気軽に声をかけてくれるとても素敵な街。開店準備で慌ただしい朝の谷中商店街を通り抜け、今回のお目当てである谷中岡埜栄泉に到着しました。

出迎えてくれたのはいつも元気なおかみさん。このおかみさんとおしゃべりするのも、私がこのお店に訪れる楽しみの一つです。谷中岡埜栄泉は120年続く老舗の和菓子屋さん。今回買うのは代々受け継がれてきた名物の豆大福です。「上野公園で食べようと思います」と伝えると、噴水の前はチューリップも咲いて綺麗だと教えてくださいました。

お店から歩くこと約10分。古民家を改装したカヤバ珈琲店や煉瓦建築が有名な東京藝術大学を横目に見ながら上野公園に到着。おかみさんの言う通り、公園にはたくさんのチューリップが咲いています。親子連れ、寝そべって本を読む人、 写真を撮る人。それぞれがそれぞれの時間を楽しんでいます。春はすぐそこ。

豆大福をいただきます。口の周りが白くならないように気をつけないと……! 柔らかいお餅にはほくほくの赤えんどう豆がたっぷり。ひとくちがぶりと頬張ると、包まれているこしあんが顔を出します。濃厚なこしあんとお餅のしょっぱさがいい塩梅。

華やかな噴水をバックに豆大福もなんだかうれしそう。暖かい日差しの中で出来たてを味わうのはとっても幸せな時間です。

広い空の下、ゆったり、のんびりほおばる和菓子。お供は、ペットボトルのお茶だっていいんです。寒い冬こそ一歩踏み出して、おいしい時間を見つけに行きたい。今日のお散歩で出会った谷中の景色を思い出しながら、噴水の水がきらめきながら落ちていくのをみつめていました。

谷中岡埜栄泉 (やなかおかのえいせん)

豆大福1個240円
東京都台東区谷中6-1-26
Tel:03-3828-5711
定休日:月・水曜日
Webサイト:https://www.yanaka-okanoeisen.jp/
facebook:https://www.facebook.com/yanakaokanoeisen/

福岡県出身。あんこが大好きな和菓子女子。和菓子メディア「せせ日和」運営。和菓子を好きになったきっかけはおばあちゃんとつくったおはぎ。おいしい和菓子のためならどこでも行っちゃう和菓子ライター。

このコラムについて

こうえんとわがしとわたし【和菓子コラム】

よく晴れた日曜日。小鳥も空も、みんなキラキラと輝いて、街は一層美しく見えます。どこか目的もなく、ただただ、足を前へ前へ。どんどん進んで、大きな公園、小さな公園へ。 公園は街のオアシス。ちょっと疲れたら、ベンチに腰掛けて、近くで見つけた和菓子を口いっぱいに頬張りましょう。甘いもので元気回復、さあ、また歩けそうです。 この連載では、そんな散歩にオススメな和菓子を友に、東京の街を散策します。 —— あなたの散歩にも、ぜひ甘い相棒を。