思わず顔がふにゃりとなってしまった! 白楽「白楽ベーグル」

白楽駅周辺

突然ですが穴のないベーグルを知っていますか。この度、ベーグルには穴があって当然だという固定観念を覆されたとき世の中の常識を疑うことを思い出しました。

そのベーグルがある最寄り駅、東急東横線白楽駅は、横浜から各駅停車で3駅先にある駅です。横浜や渋谷に用がある人は、急行で通り過ぎてしまう、知名度が抜群に高い駅ではありません。平日昼間の駅は、人もまばら。渋谷方面からの電車を降りたら、階段だって独り占めです。

白楽駅

実は横浜市の三大商店街のひとつに数えられる、昭和のレトロさを残した「六角橋商店街」を散歩しながら「白楽ベーグル」へ向かいましょう。

駅を背中に30メートルほど歩いて出た大通りが六角橋商店街です。左を向くと、緩やかな下り坂です。坂を下るように進みます。

六角橋商店街

六角橋商店街は昭和の香りが残る街です。長く続いているお店と、新しく始まったお店が混在しています。老舗の家具屋と格安SIMのお店が隣に並んでいたり、平成の匂いしかしない造りのビルが「創業昭和5年」と書かれている薬局だったり、学生にも人気のチェーン店が並んでいたり……道の両側が気になってしまいキョロキョロが止まりません。

実はこの六角橋商店街の横には、もうひとつの商店街があります。六角橋商店街から一本横の通りに入ると、もっとディープな世界が広がっています。こちらは「六角橋ふれあい通り」です。人が二人並ぶといっぱいになるほどの道幅で、向こうから来る人とすれ違うときは暗黙のルールで1列に並んで通ります。

六角橋ふれあい通り

六角橋ふれあい通り

ふれあい通りには表の商店街にはない八百屋やお肉屋さんがあるので、地元の人の買い物はこちらがメインとなっているようです。

商店街を抜けた大きな通りを渡って道なりに進みます。信号のない通りをそのまま進むと、見えてきました、本日の目的地「白楽ベーグル」です。

白楽ベーグル

白楽ベーグル

金色の小さなドアノブを握り店内に入りました。お店に入るとたくさんのベーグルが待っていました……と言いたいところですが、なんとこの日の残りのベーグルはわずかです。

「これから補充されますか?」と店長さんに尋ねると、「ごめんなさい。もう出ないんです。今日はいつもよりも早く売れてしまっていて」とのお返事がありました。もう少し早く来ればよかった、と悔やみながら残っている黒豆、チーズを持ち帰り、プレーンのベーグルをお店でいただきます。

白楽ベーグル

白楽ベーグル

プレーンのベーグルを手に取ると、裏側には穴の面影がありました。表から見ると穴は完全に塞がっています。片手で持てるサイズなのに、むちむちでパンパンなので思った以上に重量を感じました。

白楽ベーグル

ぱくりと一口ベーグルを噛むと、ふわりと小麦の甘い香りを感じます。ベーグルってこんなにもちもちするものだったんだと驚きます。それと同時にプレーンなのに何もつけなくてもおいしい、そんな安心感にふにゃりと笑みがこぼれました。

白楽ベーグル

わたしがベーグルを食べている間も、お客さんが何人もやってきました。

「こんにちは、今日はもうこれだけ?」
「そうなんです。今日は売れちゃってて」
「じゃあプレーンをいただこうかしら」

そんなやりとりを何度か見ていると、「地域に愛されているんだ」と感じました。

白楽ベーグル

ベーグルは売り切れても、カフェは閉店時間まで営業しているとのことです。帰りにご近所の方がコーヒーを飲みにお店にやってきました。

白楽ベーグル

わたしはその方とすれ違うように、持ち帰り用のベーグルを持ってお店を出ました。白楽ベーグルの一本裏の通りから続く急な坂道に、怯みそうになります。横浜は意外と坂道が多いと、地図からは想像できないから厄介だと思うのです。

白楽は穏やかながらも「いつも」から少し離れられる街です。デジタルや都会の雰囲気に溺れてしまう前に、各駅停車に乗って人の温かさに会いに来ませんか。「白楽ベーグル」のむちむちのベーグルのように、心が満たされる感覚を味わえるはずです。

白楽駅周辺

白楽ベーグル

神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-3-15
TEL:045-628-9771
営業時間 10:00-19:00
定休日 水曜日・木曜日
http://hakuraku-bagel.com/

新潟県生まれ。週末は2時間散歩しないと気が済まない。ドラマを見ながらロケ地を確信しては、ひとりで楽しい気持ちになっています。他にも電車や駅、飛行機や空港、地図や路線図、おいしいものが好きです。

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