Mucchi’s Caféの【おとなの絵本教室】Vol.11

ま、いっか!

疲れたら一息いれるといいよ

今回私がご紹介する絵本は、働く女性に送りたい1冊です。題名の通り、「ま、いっか!」の連発です。主人公の名前は「テキトーさん」この名前のネーミングから、適当さを感じますよね。

あらすじは…ある朝、目覚まし時計の時間を間違えてセットしたテキトーさん。もう会社はとっくに始まっている時間。でもテキトーさん「ま、いっか!」。朝ごはんをしっかり食べて、急ぐ様子もなく、会社へ向かいます。テキトーさんのモットーは

「いそいで はしって いったって、ゆっくり あるいて いったって、ちこくは ちこく だもんね」

開き直り方がハンパないのです。バスを乗り過ごしてしまい、なぜか海へ行って泳いでしまうテキトーさん。でも、

「遅刻するのは 仕方ないとして 会社には きちんと行かないとな」

と、どんなハプニングがあってもめげません。数々のハプニングを乗り越えて無事、会社に到着することができたのでしょうか…

私は小さい頃から「ま、いっか!」とどこかで妥協するのが嫌いといいますか、できないといいますか…。こだわり強かった私は幼稚園の時、毎朝髪の毛を結わいてくれるのが母でした。

たまたまその日は母が仕事で忙しく、髪の毛を結わいてくれないまま出かけてしまいました。一緒に住んでいた祖母が髪の毛を結わいてくれたのですが、それが「ま、いっか!」と納得できず「お母さんが結わいてくれないから幼稚園行かない!」と迎えにきた幼稚園バスに乗るのを大泣きして拒否して困らせたそうです。その性格は今でも変わらず、一緒に働いているオーナーむっちからは「もっと適当でいいんじゃない」とよく言われます。

計画通りに物事をすすめ、完璧にこなしたいと願い、自分を追い込んでしまうことも多々あります。「妥協すること」がいかに難しいことか最近痛感しています。

「てきとう」いい意味で「程度がほどよいこと、条件・目的・要求などにうまくあてはまること」 悪い意味で「いい加減であること」。

この絵本は、どちらにも解釈できる絵本です。「完璧を追及しなくてもいいよ、上手に息抜きして持ちの余裕を持とうよ」私にはそう語りかけてくれているように感じました。人生、心に余裕を持つことは大事。せっぱつまって息苦しく感じている大人に読んでほしい1冊です。

今、日々に追われて一息つく事って難しい。ときどき肩の力を抜いて「ま、いっか!」そんな風に考えられる時間を持てたら素敵だなと感じます。ポジティブな考えで、マイペースなテキトーさんを、うらやましく思います。落ち込んだ時、どうしていいか糸口が見えない時、頭をスッキリしたいとき、この絵本がリラックスのひと時になるのではないでしょうか。

「小さいことをくよくよ考えてもしょうがない!!ま、いっか!」

そう頭をリセットしてみると、新しいアイディアが浮かぶかもしれません。でも、一緒に働く人はテキトーさんのフォローが大変だなと思うので、私は一緒の職場はご遠慮しようかな(笑)。

ま、いっか!

作:サトシン
絵:ドーリー
出版:えほんの杜

福島出身。元保育士、夢の国の住人を経て、現在「絵本カフェ ムッチーズカフェ」の店長として、オーナーむっちと共同経営中。最近の口癖「ご縁って大事よね」。 ゆでたまごが好き。お店のTwitter の中の人。

このコラムについて

Mucchi’s Caféの【おとなの絵本教室】

絵本にはいろいろな魅力があります。よく考えてみると怖い話から、ほんとに人生に役立つ良い話まで。忘れた気持ちを思い出さしてくれる、おとなのための絵本を紹介します。