今日は何色? 私のまんだら ― 下北沢「クロニクル」

大人のための塗り絵の本を書店でよく見かけます。子どもの頃、大胆にはみ出しながら塗っていたアニメキャラクターの塗り絵とは違って、細かい絵柄の風景や植物などのモチーフを塗っていくというものです。

「集中できる」「ストレス解消になる」……そんな効果があると、塗り絵にはまっていた知人は言います。何気なく塗り絵について調べていた時、塗り絵で今の自分の心理状況を分析してくれるというセラピーの情報を見つけました。いわゆるカラーセラピーというものでしょうか。興味を持ち、まんだら塗り絵を使ったセラピーをやっているという下北沢のヒーリングサロン「クロニクル」へと出かけました。

下北沢の小路

下北沢駅北口を出て線路脇の坂道を上がると、まるでガレージセールでもしているかのような開放的な雰囲気の「東洋百貨店」があります。ここは古着屋やハンドメイドのお店が集まる複合商業施設。ここの一番奥のお店が今回の目的地「クロニクル」です。

クロニクル外観

クロニクル店内

お店に入ると優しい笑顔が印象的な一人の女性が出迎えてくれました。まんだら塗り絵カラーセラピストのYUMIさんです。机の上には色鉛筆、水彩ペン、クレヨンが置かれています。

ペン類

YUMIさん:「さっそく始めましょう。30分間でまんだら模様を自由に塗っていってください」

ここで使うのは「まんだら」という左右対称の幾何学模様。自分の好みの絵柄を選び、「思うままに塗ってみて」というYUMIさんのアドバイス通り直感で色をつけていきました。

左右対称の幾何学模様

塗り絵の最中、私の手元を見ながら何やらメモを取っていくYUMIさんに、最初は緊張してしまいましたが、30分という制限があるからか、気づけば深く集中していきます。次の色は何にしようか、この部分はあえて白いままにしてみよう……思案しながら手を動かし続け、あっという間に一つの作品が出来上がりました。

完成した塗り絵

YUMIさん:「完成した塗り絵には『今のあなたの心』が反映されているんですよ」

そう前置きをしてから、私が塗った塗り絵を見ながらカラーセラピーが始まります。

YUMIさん:「佐藤さんの塗り方は“正しさ”や“真面目さ”を象徴していて、そんな自分の本質に息苦しさを感じているような塗り方でしたね。冷静さと影響力を自分の中に求めつつ、チャレンジしたい、冒険したいと思っているように見て取れました。」

クロニクル店員さん

使用した画材や色、塗り方、筆圧などを多角的に分析しながら説明してくれます。

また、その人の持つオーラを色で表すことができるとYUMIさんは言います。今の私のオーラの色は「黄色」だと教えてくれました。用意されていた色鉛筆のすべての色を使って塗ったのですが、「どのタイミングでどの面を塗るか」でオーラの色が分かったそうです。

YUMIさん:「黄色は“楽しさ”と“素直さ”を表します。現状に息苦しさを感じていても、ネガティブに捉えず、そのジレンマを楽しんで向き合うことで、それを糧にして次へのステップにつなげようとしていますね」

先日取材した「手相占い」では「これまでとこれから」のアドバイスをもらいましたが、今回の塗り絵を使ったカラーセラピーでは「今の自分」を分析してくれます。

YUMIさんの言葉を聞きながら「確かにそうかも」と頷くところもあれば、言われて初めて気づかされることもありました。そういえば、自分の性格の良いところと悪いところについて、改めて考えたことってなかったかもしれません。

ここには、単純に塗り絵を楽しみたくて来る人もいれば、何か悩みを抱えていてその吐き出し口を探して来る人もいるそうです。また、以前と今とどう変化しているかを知ろうと、再訪するリピーターさんも多いんだとか。

YUMIさん:「トラブルに見舞われた時や失敗した時に、その原因を自分の中に落とし込んでしまう性質だから、あまり根を詰めすぎないように」

そんな風に誰かに言ってもらえるのもやっぱり初めて。初対面の相手にこんなに深く自分の性格について語ってもらう機会はそうそうありません。でも初めて会った相手だからこそなのか、YUMIさんからもらう言葉はスッと心に染み込んでいきました。

持ち帰った自分の塗り絵を改めて見て、なかなか悪くない出来だな、と自分を褒めながらの帰り道。まんだら塗り絵を通して、今の自分を再発見するきっかけになった気がします。

クロニクル看板

まんだら塗り絵カラーセラピー

東京都世田谷区北沢2-25-8 東洋百貨店内
TEL:03-3481-9919
開催日:毎週火、水、土曜日
時間:12:00-19:00
※要事前予約
料金:5,000円(対面式:一時間)
http://chronicle2011.com/

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