vol.03 隅田川の風を感じて 清澄白河「LYURO(リュウロ)」

(この記事は、2017年10月27日に公開した記事を2019年4月5日に更新いたしました)

東北の小さな街に生まれた私は、幼い頃から当たり前のように自然と触れ合って過ごしてきました。どちらかというと遊び場は山で、冬にはスキー、夏には登山。近所の森の中で鬼ごっこをして、秘密基地などを作って遊ぶようなわんぱく少女でした。大人になってからも旅先に選ぶのは自然を感じられる場所が多く、青森県の奥入瀬渓流の散策は今でも私の好きな場所ベスト3に残る旅行先です。小鳥のさえずりや水が流れる音、森の中を抜ける風。すべてが心地よくて、ずっとこの場所にいられたらなと思ったほど、私の記憶の中に残っています。

できることなら、いつかは自然豊かな場所で暮らしたい、と考えているわたしにとって、それにぴったりの体験ができる場所を東京の真ん中で見つけました。それが、清澄白河に新しくできたリノベーションホテル「LYURO(リュウロ)」です。

清澄白河「LYURO」の外観

「LYURO」は2017年4月にオープンした「川の流れのように、旅する」をコンセプトにしたホテルです。清澄白河駅から隅田川方面に10分程度歩いた場所に位置し、ホテルの前には隅田川が流れています。

LYURO近くの隅田川2

名前の由来は川の流れを意味する「流路」からきています。「LYURO」のすぐ側には昭和初期に関東大震災の復興のシンボルとして建設された「清洲橋」があり、隅田川を通して対岸の水天宮エリアと、清澄白河エリアを結ぶ重要な橋です。
(清洲橋は2019年秋まで塗装工事中となります)

隅田川は豊洲方面から運ばれてきた物資を運搬するのに使用されていた川ということもあり、まさに街と街、都市と世界の文化が交差していた場所。「LYURO」も、この場所を通じて、人や文化が混ざり合い、変化していくことをとても大事にしています。

清澄白河「LYURO」のかわてらす

そして、隅田川沿いには幅約44メートルの“かわてらす”を併設しており、レストランで食事を提供しているだけではなく、地域の方々のお散歩コースとしても活用されています。そう、このかわてらすは、ホテルの敷地ですが、誰でも思い思いにゆっくりすることができる、開かれた空間。犬のお散歩の途中に休憩をする人や、コーヒーを飲みながら隅田川を見て絵を描く人など、様々な方がそれぞれの時間を楽しんでいました。

LYURO廊下

奥に進んでいくにつれて、青色の深さが変わっていくのだそう。まるで川の深さのように。

清澄白河「LYURO」のお部屋

おしゃれなSTANDARDタイプのお部屋 ※室内写真は2017年10月取材時のものです。内装は変更になる場合がございます

LYURO部屋のハンガー

わたしがこの場所を知ったきっかけは、東京に遊びに来ていた母と泊まりに来たことです。ホテルのデザインは「隅田川」をイメージした青で統一されており、部屋も清潔感があって居心地良く、落ち着いた雰囲気。何より個室「STANDARD」タイプの部屋は全て隅田川に窓が開いていて、浴室からは隅田川の夜景を一望できます。リバービューを体験しながら「泊まる」という、なんとも贅沢な時間を過ごせます。

「LYURO 東京清澄 -THE SHARE HOTELS-」の朝食のエッグベネディクト

朝食のエッグベネディクト 画像提供:LYURO 東京清澄 -THE SHARE HOTELS-

朝には、2階にあるレストラン『PITMANS』で朝食を食べられます。川から流れてくる風に吹かれながら、美味しいコーヒーをいただく時間は格別です。かわてらすからは、清洲橋のもっと先にそびえ立つスカイツリーも見ることができるので、ぼけっとしたい時には、ぜひおすすめです。

フロント近くのパブリックスペースは、いろいろなアーティストの企画点を展開しています。アートの街、清澄白河らしい仕掛けです。

LYUROパブリックスペース

階段にはこのホテルらしい素敵な仕掛けも。それは、「川」をテーマにした本が各階に数冊ずつ置かれていること。ホテル内で自由に読むことができるので、母も部屋で普段は手に取らない本との出合いを楽しんでいました。本の選書は本屋B&Bなども運営している「numabooks」さんだそう。

「LYURO」ディレクター西山尚子さん:「株式会社リビタでは、2016年に同じようなコンセプトで金沢の方にもホテル『HATCHi 金沢』を開業しました。『LYURO』に泊まりに来ていただいた方が今度は金沢へ、反対に金沢のホテルを気に入ってくださった方が『LYURO』へ、と、旅人たちがお互いを行き来する様子を体感できるのは、本当にうれしいです』

仕事に疲れてしまったとき、ちょっとリフレッシュしたいとき。「LYURO」に泊まって、隅田川の風を感じてみるのはいかがでしょう。きっと、かわてらすに座って、何もせずにただ川の流れを見ているだけで、気持ちが穏やかになっていくはずです。

LYURO近くの隅田川

【客室】
STANDARD(スタンダード)/個室タイプ
料金:STANDARD DOUBLE ¥18,000~/部屋、STANDARD 4 ¥22,000~/部屋

※その他COMPACT DOUBLEとBUNK BED 4(シャワー・トイレ共用)、BED in DORMITORY(ドミトリータイプ)など、様々な部屋があります。詳しくはHPよりご確認ください。

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LYURO 東京清澄 -THE SHARE HOTELS-

東京都江東区清澄1-1-7
TEL:03-6458-5540
https://www.thesharehotels.com/lyuro/

仙台生まれ。好奇心旺盛。週末、街歩きしながら外でビールを飲むことに至福を感じる。好きな街の種類はこじんまりした居酒屋がある場所。口癖は「なんとかなるさー」。最近、山ごはんに興味津々。

このコラムについて

【スナック あさこ】編集長の徒然日記

haletto三宅朝子編集長が日々思う、暮らし方や街歩きのための街の見方、住み方などをエッセイとして綴ります。よもやま話から人情話、噂や、偶然見つけた教えたくなるあんなことまで、世間を取り巻く事柄について、halettoな視点で読み解きま...

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