週末は新鮮野菜に囲まれたい! 勝どき「太陽のマルシェ」

料理をすることが好きな私は、休日にお買い物に行くと洋服や化粧品よりも、食器やキッチングッズ、調味料の売り場にいる時間の方が気付くと長くなっています。特にわくわくするのはお出かけした場所で美味しそうな食材を見つけて、どんな風に料理しよう、と考えることもしばしば。

今日は待ちに待った週末のお休み。珍しい食材を求めて、前から気になっていた「太陽のマルシェ」に行ってみました。

都営大江戸線勝どき駅。高層マンションやオフィスビルなどの大規模開発が多く行われているこのエリアは、下町っぽい風情もありながらショッピングモールやスーパーなどもあり、とても住みやすそうです。

駅を出て目の前のエスカレーターを上がり地上に出ると、そこにはたくさんの出店で盛り上がる「太陽のマルシェ」の会場があります。

「太陽のマルシェ」は、2013年9月に始まった日本最大規模の「都市型マルシェ」。毎月第2週の週末、この月島第二児童公園で開催されています。毎月ここに出店するお店の数は、なんと約100店舗。それぞれのお店では、新鮮な野菜や果物、こだわりのジャムや調味料などが生産者さんの手で直接販売されています。

7月のテーマは「BBQ&クラフトビール」。よし、今日はここでなにか食材を仕入れて、おうちでビールに合うおつまみを作ろう! 会場に並んだキッチンカーから漂う芳ばしい香りに食欲を刺激されながらも、早速賑わうお店を周っていきます。

マルシェに一歩足を踏み入れると、活気溢れるお店の方々の声が飛び交います。「いらっしゃい! とうもろこし食べて行って~!」お店のお父さんにすごい勢いで勧められ、試食のとうもろこしをいただきます。生でも食べられるとうもろこしが、しゃきしゃき、とても甘い。

「今朝採れた桃だよ。美味しいよ!」山梨県で収穫された桃。贈答品にも人気なんだとか。キンキンに冷やして食べたい。手作りのベーグルに、色々な種類のジャム、ピクルス。魅惑的な食材たちを前に、それぞれのお店の前で足を止めては「ビールに合いますかね?」と尋ねる私は、まるでのんべぇのようです・・・。

その中で、私の目を釘付けにしたのは、変わった形の野菜が並ぶひとつの屋台。どれもスーパーには売っていないような、なんだか不思議な色や形のものばかりです。これはなんですか?と、お店の方に聞くと、変わってるでしょ、とにっこり。

詳しく聞いてみると、こちらの屋台に立つお二人は、群馬県の農家さんで、少し変わった形の野菜を多く作っているそうです。

群馬の農家さん:「夫婦で野菜ソムリエの資格を取得して、もっと野菜を食べてほしいという思いがあって。それでハート型と星型のきゅうりを作ってみたことがあったんですけど、それをお店に出していたら、きゅうりが嫌いなお子さんも興味を持って食べてくれたんです。それからこういった、ちょっと風変わりで目を引く野菜を作り始めたんです。」

あまりにもインパクトがあるこの野菜たち。夏の太陽の光をたっぷり浴びて育ったからか、一つ一つがつやつやして、生でかじりつきたくなるくらい美味しそう。今回の主役は、この夏野菜に決定! 可愛いカゴの中に、様々な種類の野菜を詰めていきます。

これは「ジャンボトウガラシ」。これだけ大きいと辛さも相当なもの…と思いきや、お店の方の話によると、種が多少あっても「ピリ辛」程度だそうで、かえって唐辛子自体の甘みを感じられるそう。

「ホワイトピーマン」。通常のピーマンよりも苦味が少ないそうです。パプリカともまた違う色合いが可愛い。

「白ナス」。素揚げしたり蒸したりすると、そのままの綺麗な白色が保たれて見た目も美味しそうに仕上がるんだそうです。

「緑ナス」は「トロナス」とも言われていて、ステーキにして食べるとそのトロトロの食感が増して絶品だそうです。

おすすめの食べ方はありますか? と聞いたところ、「夏野菜は、素揚げしてサラダにトッピングしたり、夏野菜カレーにしたり・・・。あとは、それぞれサイコロ切りにして、オリーブオイルと塩だけで和えるのも美味しいですよ。イタリアンのシェフが、前菜によく作るメニューなんです。あと、このジャンボトウガラシは、半分に割って、チーズをのせてオーブンでじっくり焼くのがおすすめです」と群馬の農家さん。

なるほど。新鮮な野菜の旨みを存分に引き出す、素敵なレシピを教えていただきました。しかも、どちらもビールに合いそうです。デザートに、山形で採れたさくらんぼを購入。早速、家で教えていただいたメニューを作ることにします。

自宅で野菜を取り出してみると、改めて感動したのがそのハリとツヤ。農家の方々が手塩にかけて育てたその野菜たちを、サイコロ状に細かく切って、オリーブオイルと塩で味付けしていきます。ジャンボトウガラシは縦に半分に切り、種を取り除きます。そのあとはチーズをたっぷりと載せて、オリーブオイルを少しかけて、オーブンに入れて15分。

チーズが溶け出して、ぐつぐつしているのがわかります。お皿に載せて、塩コショウを振れば完成です。

【新鮮夏野菜のオリーブオイル和え】

【ジャンボトウガラシのチーズ焼き】

昼間からマルシェ内をぐるぐる周っていたので、体中の水分が抜けたよう。早速ビールと一緒に、いただきます。生野菜の歯ごたえが心地良く、噛むほどその瑞々しさを感じます。ジャンボトウガラシも、少しぴりっとした唐辛子の風味がチーズと絶妙にマッチしていて、ビールに合うガツンとした味わいです。ああ、さらにビールが進む…。

「料理」というほどでもない、とてもシンプルな工程でできあがった、タモリ倶楽部風、夏のおつまみにぴったりのこの2品。やはり素材の味がしっかりしていると、どんな簡単なメニューでも美味しく仕上がるのだと実感します。

デザートのさくらんぼも、甘みが強くてとってもジューシー! ピンク色が美しい「佐藤錦」と「高砂」、そして色が濃くて果肉の詰まった「アメリカンチェリー」は、どれも山形で栽培されたもの。明日のお楽しみに何個かとっておきたいのに、「あともう1個・・・」と手が伸びてしまいます。

今回「太陽のマルシェ」に参加して感じたのは、普段スーパーで買い物するときにはなかなか味わえない、生産者さんたちの心からの「温かさ」。お店から流れるアットホームな雰囲気に、暑さも忘れて長居してしまう魅力が、このマルシェにはあります。「太陽のマルシェ」事務局の佐藤さんが語ってくれた、「生産者と消費者がつながる場所作り」についての熱い想いを、改めて思い出します。

佐藤さん:「生産者さんがこれを「美味しい」と思って伝えても、消費者側からするとやっぱりわからないことも多いと思うんです。一緒に販売や情報発信のお手伝いをさせていただくことで、一人でも多くの人に、生産者さんたちの想いをしっかり伝えたいんです」

実は佐藤さん、元々は「太陽のマルシェ」にボランティアスタッフとして参加していたそうですが、そんな想いが募り、現在では運営事務局のディレクターとして携わっています。

人々が出会い、つながり、また新しい人へ伝わっていく。東京にいながらにして、様々な場所の人やモノに出会える「太陽のマルシェ」は、私に新しい発見をたくさん与えてくれる場所でした。

太陽のマルシェ

次回開催日:2017年9月9日(土)・10日(日)10:00-17:00

開催場所:月島第二児童公園(東京都中央区勝どき1-9-8)

アクセス:都営地下鉄大江戸線「勝どき駅」 A4a出口、A4b出口すぐ

9月のテーマ:「太陽のマルシェ4周年!秋の収穫祭」

WEBサイト:http://timealive.jp

企画営業・編集

千葉県生まれ、千葉県育ち。好きなことは料理と旅行。旅行の前は旅のしおりを念入りに作るタイプ。東京でひとり暮らしを始めてから「丁寧な暮らし」という言葉にとても弱い。

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