国立で見つけた夏野菜 「くにたち野菜 しゅんかしゅんか」

国立駅

東京駅からJR中央線で1時間弱の国立駅。「国分寺」と「立川」の間にあるから「国立」と言うそうです。改札を出て南口へ向かうと緑に覆われたバスターミナルが見えてきました。一橋大学へと続く目抜通りの「大学通り」ではなく、線路沿いの小道を歩きます。

国立駅南口

自転車に乗って買い物に行く主婦や、夏休み中で遊びに行く小学生。生活感がある小道をひたすら直進して、歩いておよそ5分のところに「くにたち野菜 しゅんかしゅんか」はあります。

国立駅南口ロータリー

国立駅からの道のり

この日は前日の雨が嘘のように晴れて、25度を超える夏日。午前10時のオープンを前に店員さんが慌ただしく準備を進めています。「今日はエダマメあるかしら?こないだ食べたらおいしかったのよ」。自転車に乗ったご近所の方が店員さんに声をかけます。どうやらオープンが待ちきれないご様子です。

くにたち野菜しゅんかしゅんか看板

「しゅんかしゅんか」を運営する株式会社エマリコくにたちの副社長の渋谷祐輔さんが、朝一番の集荷から帰ってきました。契約農家をめぐって野菜を集め、荷下しに来ました。

くにたち野菜

くにたち野菜(すもも)

ピーマン、ミニトマト、インゲン、スモモと、渋谷さんが運転してきたワゴン車は野菜や果物でいっぱいでした。地元の朝採れ野菜は、どれも色が鮮やかで、ツヤがあります。「今日はピーマンどれぐらいに並べる?」「スモモをメインに置きたいな」。スタッフが手分けをして、手際よく野菜を並べていきました。

くにたち野菜の配送写真

お店として、大切にしているのは「マルシェ感」。スタッフ自らが書いた手書きのポップで、それぞれの野菜の特徴や楽しみ方を伝えています。鮮度を損ねず、野菜のみずみずしさを客に伝えるため、店頭に並べる順番や個数も計算しているそうです。15分ほどで荷下しを終えて、渋谷さんは再び集荷へ向かいます。

くにたち野菜荷下ろし

集荷へ向かう車の中、渋谷さんがなぜ野菜ビジネスに興味を持ったのかを聞いてみました。渋谷さんは、一橋大学在学中から、多摩地域の商店街を活性化させる取り組みサークル活動などをしていました。大学卒業後、機械部品の商社に入社して開発やマーケティングに従事しますが、そもそも経営に興味があった渋谷さんは仲間とともに会社を立ち上げたと言います。

株式会社エマリコくにたちの副社長

渋谷さん:「僕は徳島出身ですが、大学在学中から培った地縁で今のビジネスをさせてもらっています。しばらくここを離れる気は無いですね。楽しいですから」。渋谷さん、ちなみに好きな野菜はエダマメで、パクチーがちょっぴり苦手だそうです。

トマト農家さん

集荷に訪れたのは中村克之さんの農場。渋谷さんらが野菜ビジネスを始めるにあたって、いろいろな農家を紹介してくれた「キーパーソン」だそうです。

中村さん:「今日は暑いね」
渋谷さん:「今日のトマトはどんな感じですか?」

およそ10分の滞在でしたが、中村さんと渋谷さんの会話を聞いていて、互いに深い信頼を寄せ合っている印象がありました。帰り際、中村さんにトマトを頂いたのですが、調味料を何もつけなくても、十分。みずみずしくて、濃い甘みが凝縮されていて。それはそれはおいしいトマトでした。

ミニトマト

トウモロコシ

午前11時頃、「しゅんかしゅんか」国立店に戻ると、すでにお店はお客さんがいっぱいでした。この日、国立店でスタッフをしていた圓山めぐみさんは常に笑顔を絶やさず、お客さんとも会話を楽しんでいました。

しゅんかしゅんかスタッフ

圓山さん:「野菜は生き物だと思っています。仕入れ先のある農家さんの言葉を借りれば、こちらが愛情を注いだ分だけ、野菜も返してくれる。私たちのお店に通ってくれるお客様は、野菜の新鮮さに価値を見出してくれているので、鮮度管理は難しいこともあるけれど、スタッフ皆で日々取り組んでいます。」

多くの人から愛情を注がれた野菜。夏バテ気味な私でしたが、食べるだけで、ちょっとだけ元気が出てきた気がしました。

くにたち野菜 しゅんかしゅんか

東京都 国立市中 1-1-1
TEL:042-505-7315
営業時間:10:00-19:00(定休無し)
http://www.emalico.com/shunka/

東京都生まれ。旅するように生きたい。趣味は読書とジャズダンス。

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