無性に食べたくなるベトナムサンドイッチ 高田馬場「バインミ〜★サンドイッチ」

旅先として人気の国、ベトナム。魅力のひとつに料理があります。生春巻き、米粉の麺・フォー、甘いベトナムコーヒーなど、意外となじみ深いものも多いです。

ベトナムに行ったことのない私、浅田ですが、編集部の百江から勧められて、気づけばとある朝、JR高田馬場駅に。

今回の目的地は百江思い出のお店「バインミ~★サンドイッチ」。旅行先のベトナムで食べた「バインミー」が忘れられず、また食べたいと喚いていた百江に、大学の友人が教えてくれたお店とのことです。

バインミーとは ベトナムのサンドイッチ。屋台やバスターミナルなどで売られている庶民のファーストフードです。

バインミーサンドイッチ外観

店内へ入り、自販機でチケットを選びます。

百江:「レバーペーストはよくたべてたなあ。どれがいい?」

バインミーサンドイッチ食券機

「レバーペースト、絶対食べたい。あとナムさんのバインミーっていうメニューが気になるから、半分こして食べてもいい?」

本場の味に近づけるため、店長の木坂さんは日々、パンや具材の改良を行っています。ナムさんはこちらのお店につとめるベトナム人の男性。故郷の味を知るナムさんは、強力な助っ人です。今日は期間限定の「ナムさんの豚串焼きバインミー」も買うことにしました。

バインミーを作る様子を拝見しながら、お店を開くまでの経緯をお聞きします。

バインミーサンドイッチのオーナーさん

木坂さんは元々、ベーグル屋さんを開くためにカナダへ留学。そこでバインミーに出会い、おいしさに衝撃を受けてから、週に3~4日は通っていたそうです。帰国してみるとバインミーサンドイッチを食べられるお店がなく「毎日食べたいなら自分でつくるしかない」と思いたち、今日に至ります。

バインミーサンドイッチのオーナーさん2

お話を聞いてる最中もレバーペーストにナマス、パクチーなど、たっぷりの具材が手際よくパンに挟まれていきます。

バインミーサンドイッチ作りの手元

バインミーサンドイッチ作りの手元2

木坂さん:「はいどうぞ!」

バインミー出来上がり

とびきりの笑顔と一緒に、出来立てほやほやのバインミーが差し出されます。食べたい、とはやる気持ちを抑え、バインミーを持ってお店を後にします。

今日はバインミーをよりおいしく味わう、百江の素敵なピクニックプランがあるということです。

近くのお店でベトナムビール「HANOI」を買って、駅の方へと歩きます。

購入したベトナムビールHANOI

木坂さん:「駅に降りた瞬間、高田馬場でお店を開くと決めたんです。渋谷でも新宿でもないのに、駅から降りた瞬間ものすごく多くの人が歩いていて。ここでお店を開いたらきっとたくさんの人にバインミーを食べてもらえる。そう確信したんです」

高田馬場駅

ホカホカとあたたかいサンドイッチとキンキンに冷えたビール。宝物を持ちながらお散歩を楽しみはじめました。今日はほんとに天気がいい。

そのまま、目指す都電荒川線「学習院下駅」まで歩きます。

百江:「あ、ここ神田川じゃない?」

神田川沿いの道

ふたりで有名なあの歌をくちずさみながら川沿いを歩きます。

神田川

神田川の看板

天気もいいし、川も綺麗だし。愛犬と散歩するおばさまや、ジョギングするおじさんとすれ違いながら、気持ちよく進みます。ふと見上げると眩しいくらいの青空。雲がふわふわと浮いていておいしそうです。

高田馬場付近の空

ほどなく目の前に現れたのは、小さい駅。

都電荒川線の駅

奈良出身のわたしは自分以外に人がいない駅の風景に慣れていて。駅でぼーっと電車を待つ時間が好きで。こんなに人がいないホームに立てる機会は、東京ではなかなかありません。

うれしい気持ちでのどかなホームの風景を楽しんでいると、かわいいピンクの電車が現れました。車両が少ないので一見バスのようにも見える電車がどんどん近づいてきます。

都電荒川線の電車

浅田:「タイムスリップしたみたいな景色だなぁ。」

どんどん高い建物が見えなくなっていって、穏やかな風景が続く窓の外の景色をながめます。横に座っていたおばさまが都電荒川線の駅名を見て、「歴史を感じるわね」とポツリ。

路線図に目をやると、あまり聞かないような不思議な駅名がたくさんありました。

他の路線と同様、廃止の対象になりながらも、現在も唯一の都電として残り続けている「荒川線」。今自分を乗せて走る道には、明治から続く歴史があるのだと思うと、なんだか不思議な気持ちになります。

「飛鳥山公園に行こう」という百江の言葉で、目指すは王子駅。荒川線を降りて、JRの高架をくぐると、すぐ目の前にロープウェイ。パークレール「アスカルゴ」です。飛鳥山公園は、小高い山の上にあります。

パークレール「アスカルゴ」

ロープウェイがぐいぐいと上へ昇ります。

パークレール「アスカルゴ」2

「うわ、すごーい。高いねぇ」私の気持ちを前のお母さんと赤ちゃんが代弁してくれます。上から見下ろす街はなんだかおもちゃみたい。ロープウェイがあがるほどに全てのものが小さく見えて、道もバスも駅も可愛く見えます。

パークレール「アスカルゴ」から見える街

そこで流れる女性の上品なはりのある声のアナウンス。聞いたことがある声だなと思っていたらまさかの「倍賞千恵子」さんのアナウンスだったとのこと。

パークレール「アスカルゴ」内の張り紙

なぜここに倍賞さんが…。驚きを残しつつ公園の中へ進みます。

暑くて汗をかいていた私たちですが、飛鳥山公園の木々の陰に入った瞬間スッと足元から抜けて行く冷たい風になんだか涼やかな気持ちになります。自然の日よけと、その間からこぼれる優しい日の光が絶妙なバランスで気持ちいい。

飛鳥山公園の木々

飛鳥山公園

百江:「春はここでお花見をする人でいっぱいになるんだよ」

目の前の広い景色が、賑やかに混む光景が全く想像できない。家の近くにこんなに大きな公園があるなんて。そこでお花見ができるなんてうらやましいなぁと思いながら、自然と、歩く速度もゆっくりになります。

ベンチへ座って、ビールの温度をチェック。

ベトナムビールのアップ

ふたつのビールが冷やしあってくれたおかげでまだ冷たい。

開いたと同時に、はい乾杯! ゴクゴクッと飲んだビールの喉越し。私、これを待ってました!

ビールを飲む

「おいしい!」

初夏の陽気にたくさん汗をかいていたからか、緑豊かな公園のベンチという開放的なロケーションのせいか。はたまたこの「HANOI」がとにかくおいしいからか。すべてがプラスになって、最高に気持ちいいこの一口。

飛鳥山公園の空

良い気分になりながら、さてバインミーです。ずっと開けたかったつつみを開けて、バインミーを半分に。まずはベトナムハムとレバーのサンドから。念願の初バインミー。

バインミーの試食風景

大きな口でいただきます。

バインミーの試食風景2

見た目はフランスパンですが、米粉入りのパンは噛むとモチモチ。たっぷりと塗られた風味豊かなレバーペースト、燻製されたベトナムハム。さっぱりとしたにんじんと大根のナマス、パクチーが合わさった盛りだくさんの一口です。

浅田:「あ、これ私が好きな味だ。」

続けてもうひとつ、6月限定の「ナムさんの豚串焼きバインミー」もほおばります。串焼きがまるごと1本入っているこちらのサンド。香ばしく焼かれたごろごろとしたお肉は食べ応え抜群でどんどんお腹いっぱいになります。と、まわりの異変に気がつきました。

バインミーの試食風景3

3羽のハト

百江:「鳩増えてない?」

ハトのアップ

バインミーの良い香りを隠さず頬張っているうち、私たちは鳩に囲まれていたようです。目が完全にバインミーを見ています。最後の一口を急いで頬張り、公園をあとにした私たちなのでした。

王子駅についたと同時に、肩に雨粒が当たりました。私、晴れ女だと思います。家の近くのコンビニ、「HANOI」売ってなかったかなぁ。今日のいくつものハイライトを振り返りながら、夜の晩酌にわくわくする帰り道でした。

バインミー★サンドイッチ

東京都新宿区高田馬場4-9-18 畔上セブンビル101
アクセス:東京メトロ東西線・JR線「高田馬場」駅早稲田口より徒歩2分
TEL:03-5937-4547
営業時間:11:00-19:00(平日)、11:00-18:00(土曜日)、11:00-17:00(祝日)
※いずれも売切閉店。
定休日:月・日

 

飛鳥山公園

東京都北区王子1-1-3
アクセス:王子駅から徒歩4分
モノレール乗車可能時間:10:00-16:00
WEBサイト:https://www.city.kita.tokyo.jp/d-douro/jutaku/koen/asukayama.html

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