町中華から紐解く、京急沿線の街の魅力【京急 川崎・鶴見・横浜エリア】|京急のまちマガジン「なぎさ」

町中華というのは、昭和の時代に出来た個人経営の中華屋で、「中華」といいながらも、カレーライス、オムライス、カツ丼といったメニューもある、街の食堂だ。1000円でお腹いっぱいになるのも条件のひとつ。
京急沿線には、昔から続く老舗の町中華が多く存在する。散歩がてらに自分の街の町中華を探して、気になるお店に入ってみよう。

今回、沿線を巡ったのは、町中華探検隊。
「なんとなく、みんなでいろいろな町中華へ行ってみよう」という、ゆるーい気持ちで結成。現在、隊員数は60名を超える。今回はそのメンバーの中から、発起人のひとり下関マグロ隊員と、半澤則吉隊員、増山かおり隊員とで川崎・横浜エリアを探索!

歓楽街には、飲み屋とともにディープな町中華もいっぱい! ― file01黄金町駅【華楽】

 

「華楽」のゆで卵がのったオーソドックスなラーメン

大岡川沿いは、近頃では散策で訪れる人が多い。昔の香港映画に出てきそうな外観のこのお店、創業当時のままだという看板には、「中華料理」の文字とともに「西洋料理」の文字も見える。

人気のパイコー飯(850円)と、ラーメン&半チャーハンのセット(780円)

町中華にはあって欲しいコミックの単行本も、しっかりそろっている。

「このあたりは、材木に関係する商売をする人が多くいたそうです。その昔は、川を使って材木を運んでいたとか」とご主人。店の後ろ側にある公園は、かつて川が流れ、労働者でにぎわった。
最近では、マンションやオフィスビルが増え、様々な料理店が展開されるようになった。それに伴い、中華一本で切り盛りするように。

「今は中華メニューのみ」というこちらの名物は、カレー味のパイコー飯。建物は変わらないのに、時代に合わせて味やメニューが変化していくのも、町中華の特徴だ。

テーブルや椅子をはじめとして昭和で時間が止まったような店内。

中華を食べたあとは喫茶店で“油流し”

町中華探検隊の活動は、いろいろな街へ出かけて、町中華を食べるわけだけれど、多くの場合、別々の店に行く。そのあと、喫茶店に集合し、珈琲などを飲みながら、自分の行った店について報告し合う。僕たちはこの行為を“油(あぶら)流し”と呼んでいる。

実は町中華がある街には、趣あるカフェや喫茶店が多い。今回は黄金町の「珈琲山」を訪問した。店主厳選のBGMと珈琲のある店だ。

休日ともなれば町中華のテレビには競馬中継が流れる ― file02日ノ出町駅【三幸苑】

営業中はのれんは外に、開店前は中に、そんな町中華がイイ。

日ノ出町駅から歩いて5分の場所にある「三幸苑」。休日には新聞を片手に、大画面で流れる競馬中継に食い入る客もいるが、その様子にはおかまいなしに訪れる家族も。

開店以来50年以上も、地元・野毛の人々を中心に愛されてきたが、実は昨年末、初代が高齢で引退。閉店を惜しむ常連客たちの声に後押しされる形で、場所を替え、元の従業員が営業を再開させた。

前の店から持ってきた看板。「あとをひく味」の“未”だけが残っている。

前の店から持ってきたという看板は、『未 たんめん ぎょうざ 三幸苑』とあった。実はこれ、サイズが合わずに最初の文字が切られたのだとか。こういうのを見つけてお店の人に聞くのも、町中華のお楽しみ。
この日、来店者のほとんどが、たんめんと餃子、それに半ライスがついた“たんめんセット”を注文していた。看板に偽りなし。

左がランチ時に人気のたんめんセット(850円)、右が餃子セット(830円)。

黄金町駅と日の出町駅エリアの推薦人は、町中華探検隊 隊員の下関マグロさん。

下関マグロさんプロフィール: 『歩考力』(ナショナル出版)、『町中華とはなんだ』(北尾トロ・竜超と共著/立東舎)などの著書がある。現在、『散歩の達人』(交通新聞社)で「町中華探検隊がゆく!」を連載中!

工業地帯で栄えた街には今も旧くからの飲食店が残る ― file03京急鶴見駅【ニュー・イロハ】

刻みナルトがクセになる!ファンが多い、ニュー・イロハの定番チャーハン

緑色の巨大な看板が目印。

この店の本名は「ニュー・イロハ」。どう見ても「ニュー」じゃない貫禄ある佇まいだが、どのへんが「ニュー」なの? 店主の大泉さんに聞くと、ご両親が営んでいた高級料理屋が「イロハ」だったそう。

川崎の「太陽軒」で修業したという店主・大泉亘さん。

労働者が多い街なので、これからは大衆的な店がいいからと「ニュー」を冠し、中華屋に舵を切ったのだ。鶴見には工場があり、人でごった返した時代もあったというが、今は常連のサラリーマン達に支えられ、居酒屋としても機能している。地元を愛し、地元に愛される―これも町中華の大切な条件のひとつだ。

「太陽軒」仕込みのサンマー麺(630円)は、もやしや豚肉などシンプルな具材で優しい味。

鶴見にも油流しにぴったりのスポットを発見!

「山百合」は、「ニュー・イロハ」と同じ通り沿いにある喫茶店。純喫茶の風情たっぷりで、午後の優雅なひと時を楽しむ鶴見マダムたちに人気だ。

京急鶴見駅エリアの推薦人は、町中華探検隊 隊員の半澤則吉さん。

半澤則吉さんプロフィール:ライター。フォロージャンルは旅行、食べ物、雑貨、朝ドラと多岐に亘る。町中華が多数軒を連ねる「中密地帯」荻窪在住。

変化し続ける川崎の街を60年以上見守る町中華の老舗 ― file04京急川崎駅【天龍】

セットが豊富な「天龍三世」。大きな看板と「天下一(逆さ文字で)まずい」ののれんがシンボル。産業の街からアートの街へと変わりゆく川崎にありながら、通りすがりのおばあちゃんに道を尋ねても即座に答えが返ってくるほど、老若男女で賑わう店。

「天龍三世」のほろ酔いセット(1,230円)。ホッピーの濃さは焼酎7割による。

川崎に4店舗ある中でも、まずは職人さんの男気が店構えにも表れた「天龍三世」へ。初代の谷口冨士雄さんは和食店出身とあって、食材の鮮度には特に気を使っていたそうだ。名物の天龍餃子(290円)もそのモットーを受け継ぎ、作りおきや冷凍をせず、注文を受けてパリパリに焼き上げる。たまらずビールを追加!

1軒間をおいて店を構える「銀座街店」のレバニラいため(620円)

京急川崎駅エリアの推薦人は、町中華探検隊 隊員の増山かおりさん。

増山かおりさんプロフィール:女性が思わずときめく町中華を発掘するトリオ「町中華オトメ部」部長。おもな担当は餃子、ご飯もの、さらに、素敵な町中華オヤジのチェック。

以上、町中華探検隊からのご報告でした。ふらっと入って、気軽に楽しめるからこそ奥深い、町中華の世界。お気に入りの“味”をきっかけに、“なじみの街”をつくってみませんか。

(写真/waki hamatsu)

この記事は京浜急行電鉄が発行する無料情報誌『なぎさ』6月号「川崎・横浜エリア 京急 町中華探訪」より抜粋しています。京急線各駅(泉岳寺駅を除く)や一部京急グループ施設において無料で配布中です。京急沿線へおでかけの際は是非ご覧ください。

〔提供元:京浜急行電鉄株式会社〕

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■当選発表:8月上旬、当選者の方にメールにてご連絡させていただきます。
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この記事で登場するスポット <日ノ出町駅~黄金町駅エリア>

①華楽

横浜市中区曙町4-57

TEL:045-261-3313

営業時間 火-土11:00-18:00 日11:00-21:00

定休日 月曜日

サンマー麺700円、パイコー飯850円、ラーメン&半チャーハン780円他

 

②三幸苑

横浜市中区野毛町3-135 中屋ビル1F

TEL:045-231-4450

営業時間 火-金10:30~15:00、17:00~22:00 土・日10:00-22:00※休前日は23:00まで営業

定休日 月曜日

たんめんセット(たんめん+餃子+半ライス)850円他(ランチタイム)他

 

③珈琲山

横浜市南区前里町1-20

TEL:045-242-8029

営業時間 月-土11:00-21:00

定休日 日曜日

ゴールデンキャメル450円、ナポリタン(月-金曜日のランチタイムセットはミニサラダ・スープ・コーヒー付き)850円 他

<京急鶴見駅エリア>

④ニュー・イロハ

横浜市鶴見区鶴見中央4-23-4

TEL:045-511-0106

営業時間 火-日11:00-15:00、16:00〜21:00

定休日 月曜日

チャーハン580円、餃子330円、つけ麺680円他

 

⑤山百合

横浜市鶴見区鶴見中央4-21-12

TEL:045-521-0757

営業時間 11:00〜17:00

定休日 土・日・祝日

ブレンドコーヒー400円、ナポリタン(サラダ・コーヒー付き)800円他

<京急川崎駅エリア>

⑥天龍三世

川崎市川崎区砂子1-1-1

TEL:044-246-3300

営業時間 11:00-23:00(LO22:30)

ラーメン420円他

※天龍は京急川崎駅周辺に他3店舗あり。

全国餃子まつりin かわさき
9 月23日(土)・24 日(日)川崎競馬場にて開催される「全国餃子まつり」に、天龍も加盟する「 かわさき餃子舗の会」が参加予定。名物「かわさき餃子みそ」を添えた餃子が楽しめる。

「なぎさ」は京急電鉄沿線のまちマガジンとして、1956年11月1日に創刊した無料の沿線情報誌。京急沿線の魅力やおすすめスポットをご紹介しています。 発行日:隔月発行(偶数月の1日発行を予定) 配布場所:京急線各駅(泉岳寺駅を除く)、京急グループ一部施設など

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このコラムについて

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京急電鉄沿線のまちマガジン「なぎさ」。京急電鉄が発行するフリーペーパーです。偶数月の1日より、京急線各駅(泉岳寺駅を除く)や京急グループ一部施設において無料で配布しています。なぎさ編集部だからこそ知り得る、京急沿線の魅力やおすすめスポットをWeb版として紹介します。