舞台は旧東海道「青物横丁」 ― 街の魅力を見つける編集ワークショップ

魅力いっぱいの青物横丁駅エリア。街並みや人々の暮らしの様子は、「【青物横丁】新しい人も住みやすい-人情溢れるあたたかい街 京急電鉄×haletto」にてご紹介した通り。ぜひご一読を。

とはいえ、こちらの記事にて紹介されているスポットは、青物横丁駅エリアのほんの一部。つまり、エリア内には、まだまだ知られざる魅力がたくさん眠っているということです。

今回、京急電鉄とhaletto編集部で企画した「街の魅力を見つける編集ワークショップ」の内容は、haletto読者と編集部が青物横丁駅エリアを歩き、気になるスポットや人々を撮影するというもの。その後写真とキャプションを組み合わせ、街の魅力がひと目でわかるタブロイド紙を作成します。

会場は「レンタルスペース松本」です。ここは70年以上残る建物。酒屋や居酒屋が営まれていたそう。1987年頃に閉店した後にリノベーションが施され、現在は各種教室などが開催されるレンタルスペースとして使用されています。

リノベーション済みではありますが、建物内の造りはほとんど変えられていないようで、全体的に昔懐かしい雰囲気が強く残っています。また、建物内には当時使用されていたメニューや瓶がそのまま残されているため、活気溢れる居酒屋の風景を容易に想像することができます。

建物内に飾られている北馬場駅の看板は、駅が統合される際に不要になったものを現大家さんがもらってきた本物。

ワークショップに参加するhaletto読者は、サイトの募集告知を見て集まった方々です。それぞれ年齢や職業も違います。この街が、何に魅力を感じるかは、十人十色といえるでしょう。さまざまな視点で切り取られた写真は、いったいどのようタブロイド紙へと昇華するのでしょうか。

気温もぐんぐん上がる初夏の陽気です。この日のワークショップがスタート。集まったhaletto読者は、女性が8割ほどを占めていたためか、開始直後から「どちらからいらしたんですか」「どんなカメラを使っているんですか」といったフランクな会話があちこちで交わされています。

まずはワークショップの主催者の一人である「京急電鉄」の広報の岩崎さんが挨拶。

岩崎さん:「青物横丁は、都心からのアクセスが抜群にいいものの、騒音が少なく快適に暮らすことができます。また、古き良き街並みとオシャレで洗練された街並みが同居する魅力的な街です。今日は、皆さんに街歩きを通して青物横丁駅エリアをはじめとする、京急沿線の街の魅力を知っていただきたいと思います」

haletto編集部メンバーと参加者たちによる自己紹介を終えた後、青物横丁駅エリア、新馬場駅エリア、北品川駅エリア、天王洲アイル駅エリアを担当する4チームに分かれ、いよいよ街歩きへ出かけます。

青物横丁駅エリアのメンバーは、多聞さん、新木さん、佐藤さん、三宅編集長の計4名。

地図を片手に和やかなムードで歩き始めたものの、あちこちにある小道やお店についつい気をとられるのでしょうか。立ち止まったり、小道に入っていってしまうため、一人、また一人と姿が見えなくなっていきます(笑)。

それもそのはず、小道を少し入っただけで下町風のフォトジェニックな風景が見つかるから。どの箇所にフレーミングしても、情緒を感じさせる写真が撮れそうです。まさにこれが、青物横丁の魅力のひとつであり、多くの人を惹きつける理由と言えるでしょう。

また、昭和レトロを感じさせる外観のお店がいくつもあり、こちらも見逃せません。例えば、「株式会社オーツカ」とでかでかと表記されている建物。見たところ施工業者のようですが、建物の外壁は鮮やかなブルーとオレンジに塗られており、どこか遊び心を感じさせます。都心ではなかなかこんな外観の建物、見つからないはず。

街に暮らす方々のフランクでオープンな態度も、青物横丁の魅力です。

途中あった畳屋さんでは、道路に面した作業場で職人さんが畳の手入れをしている最中でした。「作業している様子を、写真に撮ってもいいですか」というメンバーからの問いかけに対して、「いいよ」とややぶっきらぼうながらも快く応じてくれました。

さらには、青物横丁駅付近で立ち寄った鯛焼き屋さんでのこと。鯛焼きを購入したところ、「はい、これおまけ!」とお店の人が袋に入ったチップスのようなものを手渡してくれました。

聞くところによると、これは“バリ”と呼ばれるもので、鯛焼きを焼く時に型からはみ出した部分の生地なのだそう。ちょっとしたサービスではありますが、お店の方の心遣いに触れたような気がして、なんだかとてもうれしくなります。

青物横丁駅前にたどり着いたところで折り返して、「松本」へ。

行きと逆方向を歩くことで自ずと視点が変わるのでしょう。帰り道にも新たな発見が次々とありました。

「松本」に戻ったら、おやつを食べながらタブロイド紙作りのための打ち合わせを始めます。「京急電鉄の新しいキャッチフレーズを考えようよ」「『たまには各駅停車に乗って、寄り道しよう』とかどうかな?」と自由にアイディアを出し合いながらも、皆さん真剣です。

掲載写真とそれぞれのキャプションを考えたところで、タブロイド紙のフォーマットに落とし込みます。

まずは、「青物横丁駅エリア」を歩いた三宅編集長チームの発表から。こちらのチームのタブロイド紙のタイトルは、「まっすぐには歩けないふらふら わきみ横丁」。

参加者:「街歩きをする中で色々な興味あるものを見つけてしまうせいで、まっすぐ目的地にたどり着けないという意味のタイトルです。昭和レトロの雰囲気をぎゅっと詰め込んだようなお店があったり、人の温もりを感じさせるところが青物横丁の魅力だと思い、タブロイド紙で表現しました」

続いて、浅田をリーダーとする北品川駅エリアチームの作品。タイトルは、「商店街でかいまみたノスタルジー」です。

参加者:「『子ども食堂』という名前の飲食店を見つけました。『子ども食堂』は、両親が共働きなどの理由で、一人で御飯を食べている子向けの飲食店なのだそうです。地域全体で子どもを育てるというか、商店街そのものが地域に根ざしていると感じました。それに、人の温かみが色濃く残っていると思いました」

折戸をリーダーとする新馬場駅エリアチームの作品タイトルは、「品川富士山 ― 駅徒歩5分で八合目」。

参加者:「私たちは最初に品川神社・品川富士を訪れたのですが、そこが本当に面白くて。本格的な山登りをしているような感覚になれたのが不思議でした。新馬場駅からたったの徒歩5分なのに、こんなにすごい場所があることに驚きましたね。山を降りてからは商店街に移動したのですが、一風変わった外観のギャラリーやユニークな名前のついたお店を次々と見つけました」

百江率いる天王洲アイル駅エリアチームの作品タイトルは、「ナチュラル人工、天王洲」。

「整備された街、という印象の天王洲アイル駅エリア。手の形を模した看板があったり、普通の壁に絵や写真があったりと、アートがそこかしこに。道端の緑もただ生えている草ではなくて、名前のある草花がきちんと植えられていて。『バラが歩道ではなく、運河の方を向いているのが面白い』と写真をとりました。街歩きにはビールが最高だなと思い、水門を背景に写真を撮りました。巨大な“ゴミ箱アート”を見つけたので、アートと空、高層ビルがうまく調和するような写真にも挑戦しました」

halettoのクリエイティブディレクターの市井から、最後にひと言。「スマホで写真を撮って、インスタグラムなどにアップするのも街歩きの楽しみ方の一つです。けれども、実際にプリントアウトして写真を眺めてみることも別の視点でその街を楽しむことができます。さまざまな街の風景を知り、興味を持つことで、日常がもっと豊かなものになるのではないでしょうか」

halettoは、今後も「街の歩きかた」「街の楽しみ方」などをテーマにした様々なワークショップを色々な街で企画しています。小規模で密度の濃い内容です。読者のみなさまに会えることを楽しみにしています。

「晴れた日には でかけよう haletto」

ワークショップで作成したタブロイドはこちら


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