いまなら純粋に科学を愉しめそう ― アラサー女子、科学館に行く お台場「日本科学未来館」

5月、この日は爽やかな青空が広がっていました。向かうは「日本科学未来館」。新交通ゆりかもめの「船の科学館駅」から徒歩約5分の場所、カメラをぶら下げて青海北ふ頭公園沿いをてくてくと歩いていきます。

未来館に訪れたのは、今日が初めて。「科学」はこれまでの私にとってあまり馴染みのない世界。中学、高校時代は、物理や化学といった理系科目を得意としていませんでした。それだけに、「展示をまったく楽しめなかったらどうしよう?」と若干不安を感じていたというのが正直な気持ち。

日本科学未来館の外観

ドキドキしながら建物内に入ると、すぐ目の前には吹き抜けになっているホール。吸い寄せられるようにホールに近づくと、巨大な地球が天井からぶら下がっているのを見つけました。

美しい地球。太陽の日差しを浴びてキラキラと輝いています。しばらくその場に立ち尽くしてしまいました。よく周囲を見渡すと、ホール内にはソファがいくつか設置されており、そこで寝そべって地球を眺めている人も。

日本科学未来館のジオ・コスモス

日本科学未来館のカフェメニュー

日本科学未来館広報の曽山明慶さんによると、この地球の正式名称は「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」で、有機ELパネルを使った世界初の「地球ディスプレイ」なのだそう。ディスプレイに流れる雲が映し出されていますが、これは衛星から毎日取り込んで反映させた雲の映像で、リアルな地球の姿を眺めることができるのだと教えてくださいました。

曽山さん:「夏場などは、台風雲が日本列島上を通過する様子も観察できますよ」

日本科学未来館のカフェスペース

私もソファに横になり、しばらくじっとして地球を眺めてみました。まるで宇宙を漂っているかのような気分に。かりそめの宇宙旅行を楽しめるこの場所、私のお気に入りになりました。

日本科学未来館の内部

日本科学未来館の内部2

次に3階へ。驚きの光景です。人間そっくりなロボットが来館者と向き合って話をしているのです。表情も口の動きもとてもスムーズなため、人間と見間違えてうっかり話しかけてしまいそうです。

日本科学未来館のアンドロイド

このロボットは、アンドロイド。すぐ隣に設置されているブースから遠隔操作をすることができます。つまり、遠隔操作をする人は、アンドロイドを通して第三者とコミュニケーションがとれます。実際に操作してみると、自分がアンドロイドに乗り移ったかのような不思議な気分。また、アンドロイドを媒介しているせいか、初対面の方とも親しくコミュニケーションをとれたことに驚きました。

気になる相手と未来館を訪れた人には、このコーナーはオススメ! アンドロイドを通せば、自分の思いを素直に伝えることができるかもしれません。

日本科学未来館のASIMO

日本科学未来館のASIMO2

また、ヒューマノイドロボット「ASIMO」にも出会うことができました。ユニークなダンスを披露したり、ボールを蹴ったりと、キュートなパフォーマンスを見せてくれます。片足立ちなどのロボットには難しいとされる動作もお手のもの。

日本科学未来館のドームシアターガイア

最後に訪れたのは、「ドームシアターガイア」。ここはドーム型になっている天井スクリーンに映し出される3D映像を楽しむことができます。この日観た作品のタイトルは、「9次元からきた男」。2次元や3次元という言葉なら聞いたことがあるけど、9次元て…?

日本科学未来館の3Dシアター看板

http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/9dimensions/

日本科学未来館_シアター案内

曽山さん:「『9次元からきた男』は、宇宙の誕生を解き明かす「万物の理論」をテーマにした作品で、本来、数式でしか表せない世界を記憶に残る驚きの演出と迫力あるCGで視覚化したものが本作になります」

曽山さん、眼がまっすぐです。理系分野に弱い私には難しく感じましたが、ロマンがあります。実際に鑑賞したところ、まずはそのビジュアルの斬新さに驚きました。ふつうの3Dの映画作品とは比べものにならないくらいの立体感と迫力、まるで宇宙空間を飛び回っているような感覚になります。

また、“9次元”という馴染みのない世界がテーマでしたが、ストーリー展開のテンポがいいためか、あっという間に物語に引き込まれてしまいました。

これまでなんとなく遠ざけていた科学の世界。この作品がきっかけで、科学とは神秘と驚きに満ちたものを解き明かすユニークな学問なのだということに気が付きました。

そのほかにも、未来館には興味深い展示がたくさん。一日いても飽きることなく楽しめます。そして、一つ一つの展示を見るうちに、だんだんと科学に惹かれ…。

楽しめる要素が盛りだくさん、大人の知識欲をしっかり満たしてくれる日本科学未来館でした。

日本科学未来館の内部3

日本科学未来館(Miraikan)

東京都江東区青海2-3-6

TEL 03-3570-9151(代表)

開館時間・休館日 10:00-17:00・火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日-1月1日)

※入館券の購入は閉館30分前まで

入館料 大人620円、18歳以下210円

※6歳以下の未就学児は無料

※土曜日は18歳以下無料(企画展等を除く)

※企画展等は別料金の場合があります

http://www.miraikan.jst.go.jp/

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