【scene 06 ― 初夏の東京ピクニック】わたしの空を探す ― 観察日記「きょうの、そらをみる」

寒くもない、暑くもない、ジメジメもしていない、爽やかな季節が続いています。朝、窓から降り注ぐやさしい温もりで清々しい目覚めを迎え、窓を開けると空高く青が広がり、あたりには陽気さが漂っています。

この、眼下に広がるいっぱいの空を自分のものにしたい。 haletto編集部は、日本で昔から伝わる借景の知恵を拝借して、せまい東京の空の中、「自分の空」を捕まえる方法を考えました。

「空を捕まえる装置」

自分よりもうんと大きな空。東京よりももちろん大きな空。物理的に手中に収めることはできません。どうするか。写真を撮る? 映像を撮る? いやいや、それも情緒のないことです。わたしたちが考えたのは、「空を捕まえる装置」を発明すること、すなわち、途切れなく流れる雲や星を追いかけて、「空を切りとる」という行為です。

365日、東京の空は変わり続けます。厳密には、一分一秒とも同じ空はありません。だからこそむやみに空を捕まえるのではなく、「空、そちら」からわたしたちの罠にかかってもらう必要があります。

haletto編集部が考えたのが、「きょうの、そらをみる」という装置です。

「きょうの、そらをみる」の作り方、使い方、愉しみ方

1.厚紙を正方形に切り抜きます。

2.空を決めます。

3.流れてくるのを待ちます(良いところで「ここだ!」と心の中で叫びます)。

「自分の“空庭”をつくる」

空を捕まえる装置「きょうの、そらをみる」を使って、東京の街で空を捕まえてきました。

文京区根津にて

左)駒沢公園にて 右)練馬区の住宅地にて

左)世田谷区蘆花恒春公園にて 右)品川区士塚にて

虹の広場(荒川河川敷)にて

虹の広場(荒川河川敷)にて

足立区常磐線線路沿いにて(夜)

空を見上げる。目線を上げると、すこし背筋も伸びます。わたしが見ていたちょっと前の世界と違う世界が見えてきます。太陽の光や、雲の流れ、風、空気。街の瞬間を見てみる。よく晴れた週末のひと時、自分の「空庭」を探してみませんか。

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編集長

この特集について

初夏の東京ピクニック

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