【本との土曜日】次回5/20(土)開催!本好きによる本好きのためのお祭り ― ほぼ毎月、小伝馬で

昨年末から小伝馬町で「本との土曜日」というイベントが定期的に開催されています。会場には、公募によって集まった本好きによる販売スペースや、趣向を凝らした飲食ブースなどが設置されています。

東京メトロの小伝馬町駅の3番出口を出ると、江戸通りに面して、背の高いオフィスビルが目に飛び込んできます。まさに“オフィス街”という表現がぴったりの街並みです。

しかし、一歩路地に踏み入れると、問屋に混じって静かな住宅街が残っています。さらに進むと、遠くの方で何やら人が集まっている気配。そこには「本との土曜日」と書かれた木製の看板がありました。ぼんぼりの装飾がなされ、様々な本の販売の他に屋台の飲食ブースがあり、会場はまさに“お祭り”です。決して広くない会場には、すでに30人ほど集まっています。

本の持ち主が直接販売しています。詳しく見ていくと、スペースによってジャンルが異なることに気がつきます。今ではプレミアがつきそうな古い雑誌や書籍を扱っているところもあれば、手作りだとわかる小説や歌集を販売しているところもあります。

「この小説は、どのような内容ですか?」
「この詩集の作家は、他にもどんな作品を発表しているんですか?」

といった会話が、訪れた人と売り手の間で気軽に交わされています。どうやらコアなブックファンも集まっていたようで、本に関して熱烈な議論も起こっています。

「本との土曜日」の実行委員の一人であるハシグチチカコさんとお話を伺いました。

- どうしてこのようなイベントを企画したのですか?

ハシグチさん「お客さんと売り手が気持ちを通わせることができる、リアルなマーケットを作りたい、という思いがこのイベントを発案するきっかけとなりました。そして、もう少し本を読もうよ、というメッセージを多くの人たちに伝えたかったんです」

ハシグチさんは続けます。

「いま、本離れが進んでいます。本は充実した時間を作るもの。本を読む習慣が失われるのはとてももったいないことだと感じています」

本の売り手は、ほとんどがツイッターやフェイスブックの告知を見て集まった人たちなのだそうです。

ハシグチさん「このようなイベントで出店するのは初めて、という人も多いのですが、みんなおしなべて本好き。結果、とてもいい雰囲気のイベントになったと思います」

気になったのが、会場のあちこちで見かける「べったら」という文字。ぼんぼりや、飲食店で提供される日本酒のますなどにも書かれています。

このイベントの開催場所となっているスペースの名前は、「BETTARA STAND 日本橋」。移動可能なタイ二ーハウスや手作りの屋台があることを特徴としたイベントスペースおよびオープンカフェキッチン施設で、ここでは普段から様々なイベントが催されているそうです。
ハシグチさん「ちなみに“べったら”は、この辺りの地域では馴染みの言葉のようです。」

会場のすぐ隣には「寶田恵比寿神社」という神社があり、毎年10月には「べったら市」というお祭りが催されます。また、漬物の「べったら漬け」は、この地域の特産品です。

会場の一角には、おしゃれなコーヒースタンドもあります。蔵前駅近くにお店を出す「sol’s coffee」のオーナーが、自らこだわりのコーヒーを淹れてくれます。また、今回のために開発されたオリジナルブレンドのコーヒーも飲むことができます。

「おいしいコーヒー片手に気分良く本を読んでもらいたい、と前々から考えていたので、オリジナルブレンドのコーヒーの開発には特に力を入れました」とハシグチさん。早速私も一杯いただきました。苦味が強すぎず、香り高いためか一口飲むたびにリラックスできます。コーヒーを飲みながら、ついついこの場に長居してしまいそうです。

「本との土曜日」の開催は今回が3回目。これからはほぼ毎月実施されるとのことです。本好きな人と本談義がしたい人、ニュージャンルの本に出会いたい人はもちろん、いつもとひと味違う休日を過ごしたい、と考える人はぜひ訪れてみてください。

私もどこか懐かしい雰囲気にほっとするだけでなく、おのずと一つ一つの本を手にとりじっくりと眺めたくなりました。こんな気持ちになったのは、出店者の誰もが本に対して強い愛情を持っていることを感じ取ったからなのかもしれません。

本には、人と人をつなぐ力もあるようです。

【次回開催】第4回 本との土曜日「特集 本のインド、インドの本」

2017年5月20日(土) 11:00-16:00
BETTARA STAND 日本橋(東京都中央区日本橋本町3-10-1)
入場料 無料
http://hontonodoyobi.com/

ライター

千葉県生まれ。食べ歩きとお酒、島巡りが好きです。ワインと日本酒の奥深さに感動し最近スクールに足を運んだりするようになりました。

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