【scene 05-旅する東京ライフ】谷根千を歩く・一息つく 「やなか珈琲 谷中店」

日暮里駅から谷中方面へ。たくさんの人で賑わう谷中銀座を抜けると、よみせ通りに面した場所に次の目的地「やなか珈琲」があります。今では東京のあちこちで見かけるやなか珈琲ですが、1号店がこちらの谷中店です。

「やなか珈琲」は日暮里駅から4分ほどの立地にあります。いつもコーヒー豆を煎る香ばしい匂いが店内から溢れています。この香りに誘われて、ついついお店を覗いてしまうお客さんもいるんじゃないでしょうか。白いのれんと、木製の看板が目印です。

「いらっしゃいませ」と笑顔で出迎えてくれたのは、店舗リーダーの高岩さん。やなか珈琲の始まりは、2000年、愛知県にあるコーヒー豆の卸しをしている会社が始めました。年に一度は社長が直接各店舗を訪れて、従業員とお話したり、お店の状況を自分の目で見ていくそうです。

古民家のような深い色合いの木で作られた店内はすこし小さめ。街の大きさとマッチしています。お店の中にはコーヒー豆の生豆が何種類も並んで、自分の好きな豆を好きなグラム数で購入することができます。

中には見たことがないような名前の豆もチラホラ。豆の種類ごとに、その品種についての詳しい解説が書かれているので、自分で選んでもいいし、店員さんと相談して決めるのも楽しそうです。

コーヒー豆の種類が決まったら、次は焙煎です。深煎りが好き、浅煎りが好きなどコーヒーの煎り方にも好みがあるけれど、やなか珈琲では買う人の好みに合わせて煎ってくれるんです。

いつもはコーヒー豆を焙煎するのにかかる時間は10分程ですが、混雑している時はそれ以上になってしまうこともあるそうです。散歩帰りに買って帰ろうと思った時は、ちょっと早目に立ち寄って焙煎をお願いしてから散策に出れば待ち時間を有効に使うことができそうです。

豆の曳きの粗さも変えられるので、まさにコーヒーのオーダーメイドです。
店頭にはいつも20~30種類の豆が用意されていて、中でも人気なのは「ヤナカオリジナルブレンド」。週末には5キロは売れるそうです。ここでは、コーヒー豆は100グラムから購入できますが、だいたい1人で200~300グラム買っていかれるそうです。

よく買いに来る常連のお客さんは、自分のお気に入りの種類の豆を毎週買いに来る人もいるそうです。生のコーヒー豆は、黄色っぽいような緑っぽいような、不思議な色をしているなあと思いました。いつもは焙煎された茶色いものばかり見ているので、なんだか新鮮。

お店には、カウンター4席とベンチもあります。コーヒーを片手にベンチに座って道行く人を眺めてみるのもなんだか面白い感じがします。カウンター席に座ってブレンドコーヒーをいただくことにしました。

深煎りで苦みが強いコーヒーでしたが、味、香りともになんだかすっきりとした美味しいコーヒーです。香りの余韻も心地がよく、歩きっぱなしですこし疲れていたけど、このコーヒーで心も体もリフレッシュできました。

お隣に座ったお客さんは仲の良さそうなカップルでした。まだ初々しい雰囲気で、やりとりがとっても微笑ましい感じです。どうやら女の子のお気に入りのお店のようで、君が好きなお店なら僕も好き、なんていうあま~い会話が聞こえて来て、深煎りコーヒーのお茶菓子がわりになりました。

コーヒー豆の専門店というと、初めての人はなんとなく入りにくいですが、「やなか珈琲」はそんな難しい雰囲気がなく、ひとりでも入りやすいお店です。
店員さんも笑顔の素敵な方ばかりで、気さくに話しかけやすいです。

そんな店員さんたちは、コーヒーを毎日水のように飲んでいたり、小学生のころからコーヒーにはまっていてコーヒー歴30年以上というツワモノばかり。バリスタのように、自分にぴったりのコーヒー豆を探す手伝いをしてもらえます。

ゆっくりコーヒーを楽しんでいたら、良い時間になってきました。4月の夕暮れはすこしだけ暖かくなる季節。谷中といえば、夕焼けの名所「夕焼けだんだん」があります。夕焼けを見ようとしてみんなこの時間まで散策しているのかな、と思いました。

せっかく谷中にいるのだから、名物の夕焼けを見てからきょうの宿に向かおう。すこし暗くなれば谷中の猫たちにも出会うことができるかもしれません。人ごみで賑わう商店街では生きている猫ではなく、看板代わりに置かれた猫たちのオブジェが出迎えてくれていました。

今夜泊まる予定の「HAGISO」は谷中にあります。だから、少しくらい遅くまで出歩いていても平気です。入り組んだ路地の谷中の真ん中でどんな宿なんだろうと期待が膨らみます。

 

やなか珈琲・谷中店

東京都台東区谷中3-8-6

TEL 0120-874-877

営業時間・定休日 10:00-20:00・第3木曜日

http://www.yanaka-coffeeten.com/index.htm

金額など掲載の情報は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

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この特集について

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