“東京のパリ”神楽坂へ行くならまずは「アンスティチュ・フランセ東京」へ

神楽坂の歴史ある学び舎「アンスティチュ・フランセ東京」はフランス文化発信の場

エッフェル塔

“東京のパリ”ともいわれる神楽坂。石畳の坂や路地裏のフランス料理店、おしゃれな雑貨店など、落ち着いた街の雰囲気がいわれなのかもしれません。神田川沿いを飯田橋駅から歩いて10分ほど。フランス語学校「アンスティチュ・フランセ東京」には、受講している学生だけでなく一般の人も利用できる施設があります。こちらの記事では、語学学校に半年通ったライター・佐藤が、フランスの空気をより一層感じることのできるスポットをご紹介します。

(こちらの記事は2017年4月3日に公開したものを、2018年11月16日に更新いたしました)

アンスティチュ・フランセ東京の外観

1952年に開校し、60年の歴史を持つフランス語学校「東京日仏学院」は、2012年に現在の名称に改名。「アンスティチュ・フランセ東京」としてフランス発の文化、思想、学問を発信するフランス政府公認機関として新たに誕生しました。

日本人とフランス人、性格や文化の違いに惹かれ「アンスティチュ・フランセ東京」へ

日本とはちょっと違うフランス人の気質と文化に惹かれ、気づけば10回以上パリへ訪れていたわたし。「面白いな」と思ったきっかけはフランス人の性格と対応でした。

パリのレストランに入った時、笑顔を見せず淡々とオーダーを取るレストランの店員や、ファストフード店でお店の人に言われたフランス語が聞き取れず、困り顔をしているわたしに向かって肩をすくめたりため息をつかれたりしたことも。最初はそんな対応に驚き、無愛想で冷たく感じていましたが、じっと観察するうちに冷淡なのではなく真剣で、感情表現が素直なのだと気づきました。

日本人のような愛想笑いや丁寧すぎる接客はフランスには存在しません。しっかり自分の軸があって、好きと嫌いがはっきりしている。真面目だけど適度に手を抜くことも知っている。そんなパリジェンヌたちの姿におしゃれだな、と見惚れてしまうのです。人にも店にも町自体にもそういった本質があり、その中にいると頑張りすぎない素直な自分になれるような気がし、パリに魅了されてしまいました。

アンスティチュ・フランセ東京の看板

おそらく今後もフランスには何度か行くこともあるだろう、と飯田橋にある語学学校「アンスティチュ・フランセ東京」でフランス語を習い始めることに。通い始めて半年が経とうとしていますが、受講生以外が図書室やレストランを利用しているのを見て、この場所が語学学校だけの機関ではない、という事実を知りました。

今回は、広報の方の案内のもと「アンスティチュ・フランセ東京」の施設をご案内したいと思います。

図書室で読書や映画鑑賞。フランスに浸れる場所

メディアテーク内部

最初に案内してもらったのが、エントランスの階段を上って突き当りにある「メディアテーク」とよばれる図書室です。ここでは誰でも無料でフランス語の書籍やフランス映画、フランス音楽、フランスの漫画などを閲覧・視聴することができます。貸出しの場合は別途「メディアテーク年会費」が必要ですが、こちらも登録料は3,500円/年なので、意外と利用しやすい価格です(もちろん受講生は無料で登録できるので、より一層深くフランス文化について学ぶことができます)。

映画上映などをおこなうホール

映画の上映会もおこなわれています。

室内には、フランス語学習者向けにレベル別に分けられた本棚もありました。日本語で書かれた書籍や雑誌も豊富なので、フランス語が分からなくても楽しめると思います。

わたしもこの場所はよく利用しています。図書室内の席に座るのは日本人だけでなくフランス人講師の姿も。受付のスタッフの方の中にもフランス人がいます。フランス語の勉強をしたり、フランス文学を読んだり、フランス映画を見たり……ここにいるみんなが「フランス」に浸っている、そんな雰囲気をとても心地よく感じます。

メディアテーク書棚アップ

天井まで陳列した洋書と、歴史を感じさせる木枠の本棚に設置された木のはしご。古い書物の香りと本棚を照らす陽光に心が凪いでいくのを感じます。この場所に立つだけで、日本にいることを忘れてしまいそう。日本の図書館ではこのような本棚を見かけることがありません。もしかしたら設計者が「よりフランスを感じられるように」とフランス風の本棚を取り入れたのかもしれません。次回フランスに行く機会があれば、大学や町の図書館にも行ってみたいと思います。海外と日本の建物やインテリアの違いを見比べて文化や使い方を想像するのも、わたしの旅の楽しみの一つです。

「アンスティチュ・フランセ東京」メディアテーク

入室料:無料(受講生以外の貸出しには3,500円/年の登録費が必要)
開室時間:
火曜日~金曜日:12:00-20:00
土曜日:10:00-19:00
日曜日:10:00-18:00
※月曜日と祝日、「アンスティチュ・フランセ東京」休館日は休室
Webサイト:
https://www.institutfrancais.jp/tokyo/mediatheque/

次のページでは、施設内のフレンチレストランや、見学者も多い建築としての魅力、多彩なイベントなどご紹介します。

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アンスティチュ・フランセ東京

東京都新宿区市谷船河原町15
TEL 03-5206-2500

開館時間 月12:00-19:30/火-金9:30-19:30/土9:30-19:00/日9:30-18:00

http://www.institutfrancais.jp/tokyo/

ラ・ブラスリー

東京都新宿区市谷船河原町15

TEL 03-5206-2500

営業時間

ランチ 11:45-15:00(14:30 LO)
ディナー 18:00-22:00(21:00 LO)

定休日 月・祝

http://www.institutfrancais.jp/tokyo/brasserie/

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