【4/30まで開催】キンキンに冷えたビール一杯からはじめた夜。ばるばる下北沢~はしご酒でみんな呑み友~華金レポート

古着屋やカフェがたくさんあり、お洒落な街、下北沢。

関西にいるころお洒落な友達が東京に行っては、下北沢で一点モノのシャツを買ってきていました。そのシャツが自分には到底着こなせないような幾何学的な柄で「さすが東京だな」と思ったし、これが「下北沢」なんだと感じたのでした。

そのイメージは、ものすごく都会的でスタイリッシュ。あこがれる反面、ハードルも高い。テレビや雑誌で下北沢を見るたびにその壁はどんどん高くなっていきました。

今回私はそんな「下北沢」にhaletto編集部鈴木と取材に来ることに。

目的はずばり、はしご酒!

正しくいうと株式会社アイラブさんが企画する「はしご酒イベント」に参加して下北沢の魅力を発信せよ!という指令を三宅編集長より受けたからです。

下北沢にはおいしいお店がたくさんあるけれど、そのほとんどが個人店。看板がないお店だと、はじめて来た人はたどり着けない。

これはもったいない!と感じ、お店を紹介するためのアプリやイベントを開催しているのがアイラブさん。
有名なイベントにはカレーフェスやコロッケフェスなど。今回のはしご酒イベントには55店舗が参加しています。

4月21日金曜日。はしご酒イベントの初日。鈴木と下北沢に降り立ち、最初にしたことは「どのお店に行こうか」会議。

今回のはしご酒の大きなMAPを広げながら考えます。(事前にネットから印刷してきていました)

「僕、西口に行きたいです。」と、今日は取材兼カメラを担当する鈴木。

再開発が進む下北沢の、今の姿を残しておきたい。だから再開発が進んでいるエリアに行って写真を撮りたいし、そこでお店をする方の想いを聞きたい、ということでした。

アメリカ・サンディエゴ出身の彼は、日本に残る昔からの古き良きもの、歴史等に興味が強いみたい。それがある意味なくなる再開発という動きに関しては、感じるものがあるようでした。

街を歩きながら決めようと、西口を出ます。

すぐ目の前にあった、和酒Bar「風鈴屋」。今回のイベントの参加店舗です。

中に入り、今回のイベントの参加証(リストバンド)を購入します。
※リストバンドは参加店全店または、北口駅前の受付で買えます。

お店の人と話したかったのでカウンターに座り早速注文。

「ばるばるチケットの梅おでんセットを。飲み物はビールにしてください。」

あいよー!と元気良く注文を受けてくださる店長濱田さん。その声と笑顔から歓迎されていることが分かり、憧れの街下北沢で少しほっとすることができました。

キンキンに冷えたビール。鈴木と乾杯して、はしご酒スタートです。

「今日はどこからきたの?」
「取材?halettoって何?教えてよ!」

気さくに話しかけてくださいます。

おいしいおでんを頬張りながら、弾む会話を楽しみました。アットホームな接客と体にしみこむ華金ビールのおいしさ。緊張もどんどんほぐれます。

「下北沢ってお洒落な街で有名じゃないですか。今日来るの緊張していたんです。アットホームなお店が一件目でよかった。」

「え~?どのお店もこんな感じだよ?」

「よく同じことを若い子に言われるけど、下北沢はアットホームな街だよ。下町って感じ。特に西口は家族で住んでいる人が多くてね。土日は家族づれでいっぱいになるよ。」

店長の濱田さん。気さくなお人柄に、思わず笑顔になってしまいます。

意外なエピソードを聞き、下北沢って住む街でもあるのか、とびっくり。
「僕は元々世田谷区生まれで。下北沢に店を出したのは2年半前だけど、とにかくお店同士の仲がすごくいい。」と。

恵比寿にもお店を出している濱田さん。下北沢はみんな知っているから楽、と楽しそうに話をしてくれました。持ち帰りがしたいという近所の方に「鍋もってきなよ」と声をかけ、いっぱいにおかずを詰めた話。西口には下北沢出身の方が経営するお店が多くて、それぞれのお店に通うお客さん同士も仲良くなっていくのが面白いという話。

そこで気づきました。鈴木の横にピンクのリストバンドをしたお兄さんがいることに。はしご酒参加者のようです。

「下北沢にはよく飲みにくるんですか?」

「僕、下北沢に住んでいるんですよ。3人で飲みましょうか。」

人柄なのか、下北沢の文化なのか、すぐに仲良くなったがんちゃん。おすすめのお酒も教えてくれました。

私はがんちゃんのおすすめを、鈴木は濱田さんのおすすめをいただきます。

お酒を飲みながらがんちゃんは「このお店は僕も絶対おすすめするんです。おいしいんですよ。」と誇らしげに話してくれました。
「下北沢はとにかくアットホーム。どこのお店も話しやすい。」

濱口さんと同じことをいう。思っていたハードルが少しずつ下がっていくのを感じました。
「店長は再開発についてどうおもいますか?」と、質問する鈴木。
「うーん。ぼくのところはまだ契約も残ってるけど……わからないよね。このまわりは影響を受けてるところも多いし、ぜひ写真をたくさん撮っていってよ。」

仲がよさそうなスタッフさん達。終始笑顔溢れる店内でした。

濱口さんの明るい雰囲気は変わりませんでした。2年半この場所でお店をやってきた濱口さん。また、西口に多いという下北沢出身の店長さん達。今回のイベントに参加されているお店の方々は、下北沢の景色が変わることにどんな想いがあるんだろう…?そんなことを考えながら、また来てねー!という明るい見送りを背に店を出ました。

ここから、がんちゃんも一緒にはしご酒をしていきます。今日パッと来た私たちより、この街を知っているがんちゃんと一緒に回ったほうが絶対にいい!と思い、お願いしたのでした。

先導して道案内をしてくれるがんちゃん。頼もしい!

3人で次に訪れたお店は「てっちゃん」。再開発で、移転するお店。

提灯の看板を見つけて奥に入ると…

たくさんのファンが、それぞれの想いを胸に、ひっきりなしにやって来ます。

カウンターでハイボールを注文。そこからテーブル席へ移動しました。

 

「下北沢ではよく飲むんですか?」

飲んでいた20代の女性ふたりに話しかけます。リストバンドはつけていません。
「ちょこちょこ来ますね。渋谷からも近いし帰りやすいので。」
確かに下北沢は渋谷からすぐで、新宿にも一本で出ることができます。仕事帰りに寄れて家にもスムーズに帰りやすい立地の駅です。
「下北沢でふたりでシェアハウスしようか、て悩んでて。それもあって見に来てるんですよ。でも家賃が高いんじゃないかって…」
そこでがんちゃん「場所によるよ。実際に俺は住んでるし。」

昔からの友達だったのかな?というくらい自然とみんなでその場を楽しむ不思議な空間。

みんなで食べたモツ煮です。

濱田さんやがんちゃんのいう「下北沢はアットホームな街だよ」を体感します。さっきからずっとリラックスして、この街で金曜日を共有してる。最後まで忙しそうだった「てっちゃん」に話を聞くことは遠慮して、3人でお店を出ました。

再開発。
取材前からネットでこのことについて読んではいたものの、取材する勇気の出ない私がいました。

関西で営業をしていたとき、担当の夫婦経営のお店が急に立ち退きをすることになり、最後の挨拶に行きました。奥さんの涙が、どうしようもなく悲しかった。今回のイベントでも、みんながどんな気持ちなのか。
聞いて残すべきだ、という気持ちはありつつ、自らは踏み込めずにいました。

考え事をしながら歩いていると、テイクアウトメニューに並ぶ人達が。少し小腹がすいたから次のお店まで食べ歩きしよう。

声をかけようとして気づく。鈴木がいない。
不思議に思いながらも並び、横にいた方と話が盛り上がりました。

「下北沢の人ですか?」

「いや。たまたま来たんです。今日イベントなんですね。」

ポテトの上にローストビーフ、グレービーソースがかかったメニュー

できたてのポテトをほおばりながら、お店の外に出ると鈴木が戻ってきていました。
「街の様子を撮ってました」

それら写真の中で私の目が留まったのは、シャッターにはられた手紙。

てっちゃんから、お客さんに対して。街に対しての手紙でした。うまく言葉にできない。

 

何人の人がこの手紙を読んだのだろう。咀嚼しきれない気持ちを持ったまま、思いました。
さっき、無理に話しかけなくて良かった。はじめて下北沢に来た私が、一体何を聞けただろう。この想いにどんな言葉を発せただろう。

戸惑いながら鈴木に「ありがとう」と言いました。この景色をカメラにおさめてくれたことが嬉しかった。
この一枚の写真にはきっと、下手な一時間のインタビューより意志がある。想いがある。
鈴木の残しておきたい景色は、残しておくべき景色でもありました。

もうすぐ終電間際。急いで移動します。
急げばもうひとつくらいいけるはず。

 

小劇場演劇専用の劇場であり、日替わりで店長が変わるという特殊な形態で飲食店を経営している「すずなり横丁」。普段なかなか入れないスナックやディープなBARに対する好奇心もあり、横丁の店舗のひとつ「東京DOME」へ入りました。

たまたまそこのカウンターで飲んでいらっしゃった、オーナーの山本さん。

「とりあえず呑もうぜ。」
まずは乾杯。笑顔で歓迎してくれました。

鈴木とがんちゃんも、先にお店にいた人達と乾杯して楽しそうでした。これぞはしご酒。

今日はしごしたお店の話やhalettoの説明。山本さんの最近の面白かった話や横丁のこと。話題は尽きませんが、時間がどんどん迫ってきます。勇気を出してあの質問をしました。

「下北沢の再開発について何か感じることはありますか?」

山本さんは少し呼吸を置いて、お酒を一口。

ゆっくりと穏やかな口調で話してくれました。

「さびしいよ。でも、未来のことに後ろ向きなのは良くない。」

「知らないと思うけど、下北沢は2年前VOGUEで世界一かっこいい街として紹介されたんだ。世界中の都市から『控えめで落ち着いたストリート』としてトップに紹介された」

嬉しそうに話すその目の奥が、少しさびしげに見えて。

「下北沢の魅力は、街がコンパクトなところ。そこに大通りができて雰囲気が変わるのは、やっぱり少しさびしい。」
「あとは人が面白いのも良いところ。役者とミュージシャン、格闘家が多い街なんだ。あとは…なんというか癖があるね。全体的に。」
この街がすきなんだな。一言一言に愛情を感じました。

育った街や、過ごした期間が長い街、少しでも住んだことがある街は特別です。
その街の様子が変わることは、良い悪いではなくさびしい。きっと誰だってそう。

「だから写真で残してくれるっていうのはうれしいよ。たくさん撮っといてよ。」
まだまだ話が聞きたい。そう思いながらも、もう走りださないと終電に間に合いません。

「また必ず来ます!」そういって走り出ました。

うしろも振り返らず全力で走って、改札がギリギリ見えなくなるくらいで振り向くと、がんちゃんがこちらに手をふってくれていました。
「また三人で飲もうね~!」がんちゃんの息もきれているようでした。

がんちゃんの人柄なのか。下北の人情文化なのか…。その両方なのかもしれません。聞こえないと分かっていたけど、ありがとうと言って電車に乗りました。

この記事が、がんちゃんに届けば嬉しい。

ばるばる下北沢~はしご酒でみんな呑み友~イベント

参加店舗/55店舗

参加する前はもっとたくさん回れると思っていました。
結果回った店舗は3店舗。

実際には各お店でいろんな人と出会い、楽しい時間のあとは「またね」が寂しくて。
すぐに出ることなんてできませんでした。

またすぐ飲みにいこう。
仕事帰りに寄りたい街になった下北沢。

会社終わりからたった3時間のはしご酒。
新しい街での新しい体験は、私に新しい選択をくれた。

今回行ったお店に行くのはもちろん、はしご酒MAPをもって看板のないお店探しもしたいな。

 

続きはまた、下北沢のカウンターで飲みながら。
もし隣に座ったら、よろしく。

ばるばる下北沢~はしご酒でみんな呑み友~

Information
2017年4月21日(金)-4月30日(日)
下北沢駅周辺の飲食店55店舗
参加方法:リストバンド ※販売金額:前売500円(税込)、当日券700円(税込)、2回目以降参加で300円(税込)
リストバンド販売場所:Webサイト、参加店舗、下北沢駅北口しもきたスクエア(16:00~21:00)
企画営業・編集

奈良県生まれ、2年半前に上京。一番詳しいのは京都。好きなものはキンキンに冷えたビール、モツ焼・焼き鳥と飲むハイボール、和菓子とそして日本酒。できるなら365日銭湯に入りたい。夜は大体三軒茶屋の三角地帯にいる。

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