練馬「谷原朝市」のおいしい朝ごはんとビールで贅沢なひとときを

おいしい朝ごはんとビールから始まる、有意義な休日

谷原朝市看板

予定のない日曜日、皆さんはどんな風に過ごしていますか。
いつもはできない朝寝坊をしたり、自宅でまったりと過ごすのもいいですよね。私もそんな風に過ごすことが多いですが、たまには早起きして一日を有効に使ってみたいとも思います。そんなことを考えていた時、早起きするのがとても楽しみになるようなイベントを見つけました。それは東京・練馬区で月に一度開催される「谷原朝市」。なんでもお寿司屋や焼肉屋、八百屋といった練馬区内の飲食店が寄り集まって屋台村を設置するため、おいしい朝ごはんが食べられるようです。

朝8時前なのに長蛇の列!多くの人が集まる理由とは。

谷原朝市の行列

「谷原朝市」の会場までは、西武池袋線・練馬高野台駅から徒歩で向かいます。石神井川沿いをお散歩気分で歩くこと十数分、「桃太郎すし」、「焼肉東京飯店」といった飲食店が立ち並ぶ繁華街が見えてきました。

その一角にある駐車場に 近づいてみると、そこが「谷原朝市」の会場だとわかりました。この時は、まだ朝の8時前。朝早くにこんなにも多くの人が集まるだなんて、と驚きながら「谷原朝市」のゲートをくぐりました。

 谷原朝市の屋台
広々とした会場内には、うなぎ弁当を売る屋台、新鮮野菜や海鮮類を売る屋台などが設置されています。そしてどの屋台の前にも、ずらりとお客さんが列を作っています。
谷原朝市のうなぎ
うなぎ屋「うなぎん」特製のうなぎ弁当。お店でいただくよりもお手頃価格ということもあり、飛ぶように売れていました。まだ寒さが残る時期は、テイクアウトして自宅でゆっくりと味わいたい人が多いため、専用の容器に入れられていますが、心なしかいい香りが漂ってきます。お店秘伝のタレが塗られたおいしそうなうなぎ を目の前にすると、もうたまりません!おもわずお腹が空いてきてしまいます。

新鮮な海鮮丼と、“朝ビール”を楽しむ!

谷原朝市の海鮮丼

目が覚めてから何も食べていなかったということもあり、早速何かをいただくことにしました。目に止まったのが、新鮮なぶりをつかった「漬け丼」。タレは「桃太郎寿司」で丁寧に仕込まれたものとのことで、おのずと期待感もアップします。

また、今日は予定のない日曜日。せっかくならば、開放感を思いっきり楽しみたいところです。朝からビールをいただくという、普段ならば絶対にできない贅沢体験をしてみることにしました。「朝からビール?」と、抵抗を感じる人も多いかもしれませんが、「谷原朝市」の活気に、そんな抵抗感も打ち消されてしまいました。。
うれしいことに、今日は雲ひとつない晴天。すがすがしい青空を眺めながらビールを一口飲むと、「あ〜、気持ちいい!」と思わず声がもれてしまいます。ビールは新鮮な漬け丼とも相性がぴったり。ピクニック気分を楽しみながら、おいしい朝ごはんをいただく時間は、贅沢そのものです。

まさしくエンターテイメント!迫力の「マグロ解体ショー」

谷原朝市マグロ解体ショー

「谷原朝市」で行われるマグロの「解体ショー」。 「桃太郎寿司」の店内で行われると聞き、行ってみるとすでに長蛇の列ができていました。

そのなかの1人に、「よく『谷原朝市』にいらっしゃるんですか?」と話しかけてみたところ、「大ぶりの切り身を安く買えるから、毎月くるんですよ」との答え。その方にとって、マグロ解体ショーは毎月の恒例行事になっているようでした。

そのほかの方々も、場の雰囲気に慣れている風情。常連として、定期的に足を運んでいる様子が伺えました。

谷原朝市の行列2

事前に駐車場の入り口で配られる整理券をもらえば、解体されたマグロの切り身を購入することができます。新鮮でお手頃価格なマグロの切り身をお目当てに、やや遠方から足を運ばれる人も多いんです。
谷原朝市のマグロ解体ショー2
店内に入ると、すでに「解体ショー」が始まっていました。軽く1メートルはありそうなマグロがごろんと横たわる様子は、迫力満点。多くの人たちが見守るなか、そのマグロを店員さんが鮮やかな手つきでどんどんさばいていきます。あっという間に切り身にされていく行程は、まさに「ショー」と呼ぶべきもので、とても楽しめます。
谷原朝市のマグロ切り身
店内の一角では、寿司職人さんが解体されたばかりのマグロの切り身を握りに。「はい一丁!」という威勢のいい声が店内に響きます。こちらの握りは購入可能ですが、20分ほどで売り切れになってしまうので、どうしてもお寿司を購入したい人は、解体ショーが始まる前からお店の前で待っていた方がいいかもしれません。

近隣住民の声を反映して、みんなで楽しめる“お祭り”に

谷原朝市の屋台

「谷原朝市」に込められた思いや歴史について、「谷原朝市」を主宰する「桃太郎寿司」(株式会社第一川崎屋)の社長・百瀬正宏さんにお話を伺いました。

百瀬さんがこの朝市を始めたのは、およそ20年前のこと。きっかけは、「第一川崎屋」の従業員と交わした「地域の人たちで楽しめる“お祭り”をやったらどうだろう」という会話でした。「単なる思いつきだったけど、従業員たちのいい気分転換にもなるだろうと思ってね。利益をあげることは重視していなかったので、始める前は特に宣伝もしませんでした」

谷原朝市の野菜

「谷原朝市」が始まってから2,3年のうちは、お客さんの数もまばら。しかし、お手頃価格でおいしいご飯を食べられることなどから徐々に評判になり、右肩上がりに来場者の数も増えてきました。それと同時に、「谷原朝市」への出店を希望するお店も増え、パン屋や八百屋、酒屋などバラエティ豊かなお店が並ぶように。
谷原朝市の魚屋
また、気になる“朝ビール”、どのような方がどんな風に楽しまれているのでしょう?「春を迎えて暖かくなってくると、ビールを楽しむ方は増えてきますね。日曜日の朝、外で飲むビールの味は格別なのでしょう。すっかりできあがっていらっしゃる方も多いですよ」
百瀬さんは、「地域の人たちのリアルな声を取り入れて、みんなで楽しめる朝市にしたい」と話します。
設備上の問題などから、取材時は生ビールの販売が停止され、代わりに瓶ビールが販売されていました。けれども、地域の人々の声を反映し、今年5月から生ビールの販売を再開することに。谷原朝市は、地域全体で作り上げられているイベントだということがよくわかるエピソードですね。

訪れるたびに新鮮な驚きが。毎月足を運びたくなる朝市

谷原朝市のゲート

予定のない日曜日に早起きをし、外出をするということそのものが、新鮮な体験。また、青空の下でいただく朝ごはんとビールは、格別な味わいです。

そんな風に心地よいスタートをきったためか、私もその日一日を、いつも以上に機嫌よく過ごすことができました。帰りは本屋さんや気になっていたスウィーツのお店に寄ったりと、時間に余裕がある分、行動範囲も広がります。

地域の人々の声が反映される「谷原朝市」は、これからも進化し続けることでしょう。次の開催時は、さらに新鮮な表情をもって私たちを驚かせてくれるはず。今後も定期的に足を運び、有意義な朝時間を楽しみたいと思いました。

谷原朝市

東京都練馬区高野台2-4-3
西武池袋線「練馬高野台」駅(北口)徒歩11分
毎月第3日曜日
時間:朝8時から10時頃まで
ライター

千葉県生まれ。食べ歩きとお酒、島巡りが好きです。ワインと日本酒の奥深さに感動し最近スクールに足を運んだりするようになりました。