駅前でないところにこそ、面白いものは転がっていた

みなさんこんにちは。
ハレット編集長のみやけです。いつも読んでくださり、ありがとうございます。

今回は今年の夏の思い出を振り返りつつ、夏が過ぎた今でもぜひ皆さんにも行ってほしい街「谷根千」の魅力についてお話しできればと思います。

その前に、わたしが街歩きをする上での好きなこと、苦手なことを少しお話しします。

「出会い」や「発見」のある街歩きが大好き

わたしはとにかく「出会い」や「発見」のある街歩きが大好きです。

「なにかおしゃれなカフェがないかしら」「お店はないかしら」と思いながら、WEBで検索しながら歩いたり、その街を特集した雑誌を片手に歩くのはあまり好きじゃない。

それはずっと手元に目がいってしまい、歩いているその場になにがあるのかに気づくことができなくなってしまうと思うからです。

「路線バスもけっこう走っているんだね」とか
「このパン屋、古いけどきっと地元の方に愛されているんだろうね」とか
「路線図上で見ると乗り換えが面倒くさいと思っていたけど、歩いてみると意外と近いんだね」とか。

雑誌やWEBには載っていない、「自分がその場を歩いたからこそわかる、発見、出会い」。

そういうものを街歩きでは大事にしたいと思っています。そうした発見や出会いが多く、自分自身が刺激された街こそ、「自分に合った街=好きな街」としてわたしの脳内データーベースに保管され、わたし自身がより大きくなっていく、と感じるからです。

街歩きの”1歩目”。

皆さんのなかにもそういう体験が好きな方も多くいらっしゃるでしょう。

ただ…なかなか一歩が踏み出せないのも事実。
わたしもそうです。結局偉そうなことを言っていますが、そんなことを語れる東京の街は、上京して7年目を迎える今でも、多分片手で数えるほどだと思います。

ですので今回は、わたし自身が歩いてきて感じた「谷根千」の魅力。発見の連続だった「谷根千」の街について、お伝えできれば。そうして、誰かの街歩きのきっかけになればうれしいです。

前置きから長くなってしまったので、早速1日のルートと、わたしが感じた発見を「そのまま」ご紹介しますね。

スタート地点は上野だった。

谷根千の魅力を話すと言っていたのに、上野から?
そう、上野からスタートです。実はここからすでに発見の連続でした。

この日は夏の暑い日。まだリオオリンピック真っ最中の日でした。

上野の東京都美術館で開催されている展示会のチケットを持っているという、わたしの親友I氏と上野恩賜公園内のカフェでの待ち合わせから始まりました。(彼はよくわたしを、発見に満ちた街歩きに連れて出してくれる、センスのいい友人です。)

ひっそりとした美術館で素敵なランチ。

JR上野駅から歩いてまっすぐ。人気のル・コルビュジエも動物園も通りすぎてやっとある、上野恩賜公園のはじっこにひっそりあるこちらの美術館。お恥ずかしいのですがわたしは今回初めて訪れました。

当時開催されていた展覧会を2つほどハシゴして(なんて贅沢!)、館内にあるカフェでランチ。

「料理が美味しいから、美術館がなくてもよく来るんだ。」とI氏が言うだけあって、とっても美味しいランチ。2階の窓際の席からは夏の日差しをいっぱいに浴びた青々とした大きな木が見下ろせます。

上野と谷根千は歩いていける距離

上野恩賜公園の出入り口といえば大体の方がJR駅付近を思い浮かべるでしょうが、この日私たちは裏門?のような出口をでました。(この日わたしはなにをするのかさっぱり聞いていません)。

駅を出て、どんどん進んでいくと左右に東京藝術大学を見遣ります。夏休み中だったのか静かな街並みの中、時折芸術的センスの爆発した学生さんたちとすれ違いました。

住宅街の中にある通りもどことなくおしゃれで、もしかしたら元学生さんたちがお店でもやってたりするのかなぁ、なんて妄想をしつつ、開けた場所は。

そう、谷根千エリア。あの有名な谷中のカフェ「カヤバ珈琲」の交差点にぶつかりました。10分程度しか歩いていないと思います。これが第1の発見。

「上野と谷根千って近いんだ。」

街中に突如現れた「古民家ビアホール」

わたしがずっと来てみたかった、「谷中ビアホール」さんに来ました。

「古民家」「地ビール」という最強のかけあわせワードがわたしの脳内に残っていて、いつか行ってみたいと思っていた場所。

古民家を改装したというこちらのビアホールは、レトロな雰囲気が人気。外国人の方も含めひっきりなしに人が出入りしている印象でした。そして昼からおそとでビール、なんて最高に幸せ。

先に飲み物や食べ物を買って店内、もしくは外の縁側のような場所で好きなスタイルでビールを飲むことができるのです。わたしは付け合わせに水ナスの浅漬けをいただきました。

こんな場所が近所にあったら毎日でも通いたくなってしまいそう。

「いらっしゃい」より「あ、また来てくれましたね」と迎えてくれそうな雰囲気が、お店の方のハツラツとしたなかにもあるあたたかい様子に感じ取ることができました。

 

実はこのあと、谷中銀座商店街でもビールを一杯。
それも、酒屋さんの前のビールケースの上に座って。笑

こんなに気持ちの良い日、活気溢れる下町では、おしゃれなカフェとかはどうでもいいのだ。

夏にひんやり…幽霊画をお寺で鑑賞…

そして次のスポットはなんとお寺「全生庵」。

ここでは有名な幽霊画が何点も所蔵されている場所。ただでさえ「谷中霊園」がそばにあり、言葉だけでも背筋がすーっと凍りつくような感じなのですが、それは夏の暑い空気がかき消してくれました。

実際に幽霊画を見た感想は、「怖い」よりも「美しい」「繊細である」ということばの方が先立ちました。

こんな機会、なかなかないので、ぜひ皆さんも行ってみてください。夏は毎年、幽霊画と、落語の寄席も行われるそうですよ。来年は聞きに来てみたいな。

下町の風情に一番触れられた場所

ここまで食べたり飲んだりを繰り返しておりましたので、ちょっと疲れてきたところ。解散かと思いきやI氏との街歩きはいつだって全力です。

「銭湯に行こう」

と誘われまして、行ってきました。笑

画像はイメージです。

千駄木には「ふくの湯」さんという、人気銭湯があるので、そちらも行ってみたかったのですが今回はもっとこじんまりとした「朝日湯」さんへ。

銭湯もあまり経験がないわたしは、これまた新鮮な気持ちで向かいました。タオルと石鹸を数百円でゲット。よそ者感満載で居心地が悪かったのですが、お風呂のお湯が熱すぎて入れなくて、すっぽんぽんで呆然と立ち尽くすわたし。そんなとき、

「あんた初めて?」

と数人のおばあさま方が声をかけてくださいました。
「うちらは慣れてるからいいけど、若い子には熱いわよね~、ちょっと待ってて」と言って、大量の水を蛇口からお風呂の中に入れてくださったのです。

「え、大丈夫ですか?」と困惑するわたしに
「大丈夫大丈夫!あ、こっちの方がぬるいよ。早く入りなさい」と迎え入れてくださりました。

裸の付き合い、会話が生まれる場所。お風呂上がりのコーヒー牛乳。

なんだかどれもとっても新鮮な東京の街歩き、なのでした。

街歩きをして気づいたこと。

谷根千散歩をした、単純にわたしの感想。「なんだかこの街に住みたくなった」これって、すごいことだと思いませんか?

その街の雰囲気を肌で感じ取り、人と触れ合うこと。そして自分に必要であるものが実用的にもちゃんとある場所。(わたしにとってはビールが飲める場所、散歩できる路地、とか。)そうしたものがすべてマッチしたとき人は、「その街に住みたい」と初めて思えるのだと。

寄り道ばかりの街歩き、しませんか?

駅前から降りて、目的地のお店にまっしぐら、あとは帰るだけ、でもいいと思います。でも、せっかくだったら、その途中で見えるもの、とにかく覗いてみませんか。飛び込んでみませんか。もしかしたらその街が、あなたの実現したいライフスタイルを一番サポートしてくれる街なのかもしれません。あまり有名なところは載せていない紹介記事でしたが、よかったらぜひ実際に足を運んでみてください。
「わたしはこっちのお店も好き」という、あなたの「出会い」がこの記事をきっかけに生まれますように。

編集長・プロデューサー

仙台生まれ。好奇心旺盛。週末、街歩きしながら外でビールを飲むことに至福を感じる。好きな街の種類はこじんまりした居酒屋がある場所。口癖は「なんとかなるさー」。最近、山ごはんに興味津々、みんなの親分。

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